悠アミ


「明日起きたら、老けてたら良いのに」
彼女はたまに訳のわからないことを言う。どうしたんだ、急に。そう聞いたら彼女を頬を膨らませてこう言う。
「そうじゃなきゃ、悠介さん私のこと見てくれないもの」
「そんなことないさ」
「嘘」
「嘘じゃない」
「じゃあ悠介さん、私のこと、好きでいてくれる?」
「あぁ」
嬉しい。そう言って、まだ幼げな顔立ちの彼女は目を伏せて笑った。その仕草が大人らしく、なんだかそれがとても素敵だった。



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