ジンアミ


ジンが犯人だ。彼女は言った。僕は何も知らないんだ。ジ・エンペラーに爆破装置が備え付けられていたんて。アキレスを破壊する為、プラチナカプセルを強奪する為。お祖父様は僕を信用していなかったんだ。それも悲しかった。それより悲しかったのは。
「彼女に疑われたことだ」
海道邸の廊下で呟く。ただ、誰もいなく静まりかえった廊下に僕の声が響いていた。


ジンが犯人だ。そう思った。カズと一緒にそう言った。彼は酷く悲しい目をしていた。言い過ぎたかも。でも、私にはそうすることでしかこの怒りをぶつけることが出来なかった。
「ジン、ごめんね」
本当は彼がこんな卑怯なことをしないこと、知っていた。彼が純粋にバンと戦いたいのは一目瞭然。どうせ誰かが海道義光の命令で彼のLBXに爆破装置を仕込んだのだろう。
今度彼に会ったら謝ろう。



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