エルドラド黄名子


タイムパラドックスが産み出した異物。それが『菜花黄名子』だ。雷門たらお馬鹿さんやから、それでうちを雷門に置いちゃうんよ。残っていたメンバーにはちゃんとマインドコントロールをして、マスターから預かった雷門へのスパイ任務は完璧。
うちはあんなプロトコルオメガみたいな失敗作やない。うちは、任務を達成させてマスターに認めてもらうためだけにここにいるやんね。

「黄名子」
「どうしたやんね、キャプテン」
「次の試合も勝とうな!」
「、当たり前やんね!」

キャプテンの笑顔を見るとチクリチクリって胸が痛くなる。ううん、きっと気のせい。気の迷い。これじゃアルファたちみたいにポイされちゃう。にこにこ笑って愛想ばら蒔いて媚売って、スパイをする。それで良い、やんね。




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