◎ザナ黄 「うちは、タイムパラドックスで起きた異分子なんやって。だからね、本当は雷門にいちゃいけないのかもしれないやんね」 「…何故それを俺に言う」 「雷門のみんなにこんなこと言えないから」 「ハッ、俺様が連れ去ってやろうか、雷門もいないところに」 「それはいけないやんね」 「どうしてだ?雷門にいちゃいけないだろ?」 「うち、雷門が本当の雷門まで戻るまで、一緒にいたいやんね。戻して、あげたいやんね」 「健気なもんだなァ」 「…でもね、」 「あ?」 「雷門が元に戻ってうちが、消えなきゃいけない時は、ザナークに連れ去ってほしいんよ」 「…泣きそうな顔でそんなこと言うんじゃねぇよ」 「ふふ、ザナークは優しいやんね」 ← |