天葵


幸せになりたいなあ。ぽつりと呟いた言葉に隣にいた天馬はぴくりと反応した。
「葵は今、幸せじゃないの?」
ううん、違うよ。首を振って否定されば天馬は安堵のため息をつく。
「今が幸せだからね、後が怖いの」
「将来ってこと?」
「うん」
「そんなの簡単だよ。俺が葵を幸せにしてみせるからさ!」
きらきら太陽みたいな笑顔で天馬は言う。…もしかしてそれってプロポーズ?思わず吹き出しながら、私はありがとうと笑顔を返した。




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