20140207

愛がくたびれてから潤うまでの君と僕


互いの歩幅を目で追ってしまう

小指が触れることを躊躇う

横顔を見ると寂しくなる

声が聴きたいと言えなくなる

視線が交わることを望めなくなる

肩が触れる距離がくるしくなる

指輪を眺めては目を閉じる

瞼を伏せると泣きたくなる

合鍵を握りしめてため息を吐く

世界の流れがこわくなる

愛おしいから離れたいと思う

抱き合った温度を忘れたくなる

きみが隣で笑っていればと気付く

「ごめんね」と言えば「ごめんね」と返ってくる

指先のぬくもりに切なくなる

キスをすればふたり同じ温度になる

おはようをきみと迎えてやっと確かな幸せを感じる

ぼくらのしあわせについて
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