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「あたしほんと休みってヤダ!学校ではこんなテンションだけど家帰ると屍状態だからね!」

「えー?何それ超ウケる」

「名前ちゃんって学校と家のキャラ違う感じ?」

「360度違うし何言ってんのよもう!」

「ぶは、それもう一回転しちゃってるじゃーん!」

「あははは、おバカー!」










「っていう夢を見たんだけど何かの前触れかな?」

「まず何でそんなつまんない話を俺にしゃべりに来たの?新学期早々死にたいの?」

「そうか、死亡フラグのお知らせか」

「よし、いますぐ死のうか」





冬休みが足早に過ぎ去っていき、いつの間にやら新学期のスタートです。それにしても清々しい朝ですね幸村クン。君の手元がサンサンと輝く太陽の光に反射して見えないなあ。一体それは何を振りかぶっているんだい?



「やだな、名字さんを素敵なところに導くためのカギに決まってるじゃないか」

「すみません私にはコンパスの針にしか見えないです」

「ちゃんと見えてるんだね、偉い偉い」

「新学期早々オトメに刃を向ける輩がいるぞ!だれか我を助けよ!」

「乙女なんて俺の目の前に存在してないよ。名字さんってば休みの間にババアになっちゃったんじゃない?」

「そういう幸村クンは休みの間に修行でもしてきたんですか?以前会った時より周りの空気が真っ黒く淀んでますことよ」

「よくわかったね。俺の前を断りもなくうろちょろする虫を捻り潰そうと思って。俺、頑張ったんだ」

「それはさぞかし無駄な時間を過ごしましたな幸村殿。その虫はそう簡単に潰せるほど小さくないぜよ」

「そうかな?俺は案外簡単に潰せると思ってるんだけど」

「あなどるなかれ幸村精市!お主だけが修行をしたと思うなよ!」

「なん、だと……?!」

「ふははははは!」










「……なあ、仁王」

「なんじゃ」

「なんであの2人あんなに仲良いんだよぃ。毎日何かの遊びしてるぞ。今日は…ライバル設定、か?」

「幸村の話じゃと、1年の時に意気投合してからの仲らしいぜよ」

「へえー……」






私の日課は魔王な幸村クンと戯れることです。



「あ、予鈴鳴った」

「また昼休みね」

「あーい。またね幸村クン」




20120108
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