※短いです ねえ津軽、俺津軽と出逢えてよかった。 臨也くんやシズくんとも逢えて嬉しいけど、やっぱり津軽が一番嬉しい。だって一緒にいると世界がキラキラしてるんだよ。キラキラが零れ落ちそうに自己主張っていうのしてて、俺に話しかけようとするの。 それでね、津軽と話してるとふわふわどきどきするんだ。幸せな気分になったり苦しくなったり。最初は病気かな、壊れちゃったのかなってすごく怖かったんだよ?でもね、臨也くんがやさしく教えてくれたの。 それで、はじめて知ったこの気持ち、大切にしたいなって思って、今俺は津軽のよこにいるんだ。 津軽がいなかったらきっとさみしかった。こんなに幸せな気分にはなれなかったと思うんだ。津軽、大好きだよ。きっと、これからもずっと好き。大好き。ねえ、だからさ、泣かないで、津軽。 俺、津軽の泣きがおも好きだけど、やっぱり笑顔のほうが好きだもん。だからさ、泣かないで。きれいな目からこぼれるの、もったいないよ。せっかくきれいな目なんだもん。涙もはなれたくないって思ってるよ。 ねえねえ、なんで泣くの?泣かないで、おねがい。……もう泣きやんだって?ちがうよ、津軽かなしい目してるもん。かなしい目して笑ったってそれは笑がおっていわないんだよ。 ねえ、津軽大好き。好き、なによりも好き。だから、そんなかなしい目で見つめないで。じゃないと聞きたくなっちゃうよ。なににそんなにかなしくなってるの?って。 でもきかないよ。きいたら津軽またなきはじめちゃうもんね。津軽っていがいとなきむしさんだもん。でも、そんなところも大好き。だってかわいいんだもん。 ………あれ?……なんかノイズがきこえるよ?津軽から?やだ!だいじょうぶ?いざやくんところいく?……わあつがるなかないで。だいじょうぶ、いこう、いざやくんのところ。いそごっ! …………え?"おれじゃない"って、ノイズが? ……じゃあ、 …………ああ、なんだ、 この、おおきな、 お と、 お れ 、 か ら ……… 耳を蝕み続けていたノイズが消え去り、空間は痛いほどの静けさに包まれる。 ただの空間の"そこ"には、うずくまる人形が1つ。金髪を僅かに揺らして嗚咽を繰り返す姿は儚く美しく、そして愚かしい。 とてもとても控え目な嗚咽は、耳を凝らさないと聞き逃してしまいそうな程。 その泣き声に混じり時折人名が紡がれた。カタカナ3文字で連なった、金髪の大好きな大好きな、名前。 結局、金髪の口から「大好き」の返事が紡がれる事は無かった。 キラキラお星さま ――――― きちんと津軽はサイケの事好きです。 文才よ来い! |