家族パロ | ナノ





※家族パロ(ちょっと無理矢理)
※皆関係がプラス(だけど皆仲良し)
※公式のNL要素あり








俺は京平、今年で高校3年生になった6人兄弟の次男。
喧しくて騒がしい個性的な兄弟を、紹介します。








朝5時。季節柄未だ薄暗い外を、ぴらりとカーテンをめくる事で確認し、体温で暖かくなった布団からすっかり出無精になった体にムチを打って、京平は漸く床に足をつく。
そのままのそのそと自室を出て、明かりのついていない薄暗いリビングで自分用にお茶を入れ、洗顔と歯を磨きに洗面所へ向かう。
昨日掃除したばかりの洗面所はやたら綺麗に目に映って、胸全体に少しの満足感が染み渡った。
三面鏡の前に置かれた大きめのマグカップの中には、合計6本の歯ブラシ。その中で唯一深緑色のものが、京平のだった。
マグカップに刺さっている6本は、薄いピンクから始まり、半透明な青やら黒やらどれも個々の色を主張している。その傍らに伏せて置いてある2つの小さなマグカップは、ちょっと年季が入っていてどこか欠けていたり凹んでいたり。
顔を洗ってタオルで拭く。はあ、今日はちょっと涼しいな、なんて京平は改めて季節を感じた。

歯を磨いて、リビングに戻りお茶で喉を潤す。
パチン、リビングに明かりを点して調理に取り掛かろうとして、ソファに何かがいる事に気付いた。同時に京平の口から、またかと呆れ半分に溜息が零れる。
ソファを陣取っている長身は、点いた明かりに眩しそうに寝返りをうつ。狭いソファでよくそんなに簡単に寝返りうてるななんて思いながら、何だかんだ優しい京平はリビングの明かりをキッチンのみに切り替えて手を洗った。



今のは、京平を含めた6人兄弟のうちの四男の、静雄。
今年で16歳になる、優しくて不器用な高校生。



さて、6時になった。
キリがよくなった料理の手を止め、リビングから顔を出し2階へと続く階段に向けて、残りの兄弟を起こすべく声を投げかける。
耳によく馴染む京平の声が響いて、ちょっと返事を待ってみれば、いつも通りの声が1つと、眠そうな声が2つ。上で寝ているのは計4人。という事は、まだ1人寝ているんだろうか。
頭でまだ夢の中な人物を想像し、そのまま頭を引っ込め静雄も起こす。
体を揺すれば、小さな唸り声が聞こえ、京平の瞳と琥珀色の瞳がゆっくりご対面。

「おはよう、静雄。またソファで寝たな」

「……おはよう……」

「寝るなって言ったのに。ソファじゃ睡眠浅いだろう。あ、ほらほら、2度寝しないで顔洗いにいく」

「…んー…」

眠そうに起きて頭をかく静雄の背中を京平の腕が無理矢理押して廊下に出したところで、三男と鉢合わせした。
長袖のパーカーに半ズボンなんて寒いのか暑いのか判別出来ない格好をした三男は、眠気でふらふらしている静雄を見るなり驚くように目を見開いて、続いて口を開く。

「シズちゃん帰ってきてたの」

その声に眉間に皺を寄せた静雄は、三男を一瞥し面倒臭そうに、当たり前だろ、と呟いて洗面所に向かった。

「部屋にいなかったから帰ってきてないかとおもったー。それか朝帰り」

「ねえよ死ね」

「てかそれ中学ん時のジャージじゃん。まだ着てんの」

「悪いか。膝丸出しのテメエには言われたくねえな」

思った事を丸々吐き出し京平を残して洗面所に消えた静雄に、三男はいーっと反抗するように歯を見せてリビングに入る。そんな幼い仕草が何故か似合うのは、三男であり静雄と双子の臨也だ。
たった16歳の臨也に対しては、京平はいい噂もいやな噂も耳にしていた。いや、耳になんて入れたくないけれど入ってしまう、の方が正しいのかもしれない。
噂のいいものも悪いものも、そんな括りを引っくるめて臨也は受けとめていた。自分に関してのみじゃない、右から入る話に左で呟かれる言葉に臨也は振り回され―――いや、現に周りが臨也に振り回されているんだろうが―――好奇心のままに情報を蓄えた。
それが重なり、臨也は今となっては自分の噂をとことん泳がせている。学校では意外と目立っているのかいないのか、それなりに噂が付き纏う立場にいるようで、学校の違う京平でも臨也の噂はよく聞いた。
まあ、静雄と同じ学校に行ったという事実から、臨也が大人しい高校生活を送れる事はないだろうと京平は思っていたけれど。


さてさて、リビングに戻ると臨也が早速テレビを見ていた。
先程まで静雄が寝ていたソファに我が物顔で座り、忙しなくチャンネルを弄っている。休む暇なく変わる画面に先に京平の目がちかちかしてしまって、軽く注意をすればはあいなんてあちらも軽く返事をして。最終的にひとつの番組に絞った臨也は、顔でも洗いに行ったのか廊下へと消えた。





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここから先の後半が管理人の愚行により丸々消えたよ!
悔しいので思い出してみる↓




*この後(どうにも諦め切れなかった末の残念な抗い)*

新羅(大学2年)と帝人(中2)が起きてくる(6時15分頃/身支度完了済み)

京平のつくったご飯食べる、2階から臨也静雄のものととれる喧しい口論が。

正臣は「20分に起こして」と帝人に言って未だ爆睡。因みに今もう20分。帝人はのんびりご飯食べてる。京平はそれに気付いたけど、帝人の事だ最終的には起こすだろうと自己解決。

新羅は近所の外国人、帝人は隣の園原家の長女杏里に想いを寄せてる。正臣は帝人の隣のクラスの沙樹と付き合っているらしい。

新羅帝人が食べ終わったら臨也静雄が入れ代わりでリビングにやってくる。もぐもぐ食べる。
臨也は何かあるのかやたら早くぱくぱく食べる。
静雄は元々食べるのがとろい。そして早く食べる人(臨也以外)をガン見してしまうという癖がある。

もぐもぐしてたら正臣がやっとくる

正「やばい遅刻するーっ!」
臨「お寝坊くんおはよう」
静「おはよう」
京「おはよう、前髪はねてるぞ」

臨「お寝坊くん今日はあの子と登校?」
正「は?あの子?あ、臨也さんお茶下さい」
臨「え?あ、ちょっと自分の飲みなよ」
正「――ごくん。あ、臨也さん箸かしてください」
臨「は?いや俺今食べてるし…って無理矢理酷い!」
正「あ、あと臨也さん自転車かして下さい!」
臨「はあ!?俺徒歩でいけと!?」
正「しずほはんとふはりのりふればいいじゃないれふか」
静「ふざけんな、臨也の箸使ってお前まで頭沸いたか」
臨「いや俺まだ頭正常だからね?」
正「ふみまへんしずほはん!――っ御馳走様でした!」

そして正臣は臨也の自転車で登校していきます。どんまい臨也!
因みに静雄は未だゆっくり。でも食べ終わった臨也に急かされ急ぐ。(臨也はちゃっかり静雄の後ろに乗ろうとしてるらしい)

京平ハラハラ。静雄は急かされご飯を食べると途端に気持ち悪くなるんです。小さい頃から、食べるの遅いのをからかい急かすのが臨也、そして気持ち悪くなった静雄を落ち着かせるのが京平の役目だった。

長男、大学2年の新羅。次男、高3の京平。三男四男は双子で高1の臨也静雄。五男六男は、またもや双子で中2の正臣帝人。
騒がしい兄弟でも、何だかんだ仲はいいよ!という話が書きたかった。んです。おわり!




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