『ねーねー元親』

「…あ?」

『サボってても良いの?』

「凛に言われたくねぇよ」



今は授業の3時間目あたり…か?


俺はいつもの如く、屋上で授業をサボっていた。



寝っ転がりながら、のんびり空を見ていると俺の幼なじみで、俺が想いを寄せるヤツ…凛が俺の元へと来た。


赤くなる顔に気づかれないように顔を背けながら答える。



「つか何で来たんだよ」

『んー?授業暇だし』



凛は俗に言う、優等生ってヤツだ。

成績も普通に良いし、運動も出来る…そんな凛が授業サボって俺の所に来るなんて、今日は雨でもふんのか?



『何でいっつも授業サボってるの?』

「内容とかワケわかんねぇし、それに─」

『それに?』



俺が授業をサボってここに来る理由は、授業を受けるのがダリィのもある…あと1つは、



「悩み事があっからだよ」

『へーぇっ!!』



何だか意外という顔をされた。



『ね、その悩み事ってさ…何?』

「………」


バカ野郎、言えるわけねぇじゃねぇか。


俺がお前にどう告白しようか悩んでるなんて。



「何でもねぇよ…つか戻れ」と言って俺がそっぽを向くと、凛は、よいしょ!と言って立ち上がり、梯子に手をかけた。


…何だ、もういっちまうのか。


態度とは裏腹に心の中では行ってほしくない気持ちに占領される。



(…言うべきか?)


俺は悩み、考えた末に決断した。


…言おう。


今は二人っきり。
チャンスはこれしかねぇじゃねぇか!!


男・元親、人生で初めて惚れた女に告白するぜ!!


「おい、凛!!」

梯子を使って降りようとしていた凛をひきとめた。



俺は腹をくくって、言葉を紡ぎ出す。



「俺、凛の事が────

キーンコーンカーンコーン

───だっ!!」



…ってオイ、何だよ今の。


『あ、授業終わった!よしっ戻ろうっと♪』



俺の決死の告白は、授業終了のチャイムによって掻き消されたのだった…。



呆然とする俺の元に凛が戻ってきた。



『そういえば、1つ言い忘れてたんだー!あのね、元親』



ちょっと耳を貸して?と言われて、俺は耳を貸す。
もうされるがままだ。



『─────』


その言葉を聞いて、ぼけーっとしていた俺の意識が覚醒するまでにさほど時間はかからなかった。



「なっ、なななな!!」



凛は、にこりと微笑んで教室へと戻って行った。



「っっっっ…ちょい待て!!凛!!もう一回聞かせろ!」

『やっだねー♪聞きたかったら私を捕まえるんだねーだ』

「おい、凛!!!!!!」

『あっははー♪』





愛しき人の口から出た、






俺はコイツに一生振り回されそうだ。



END
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相互記念、鷲様へ!!

「ヘタレ元親で逆トリなノリ」という事でしたが…
これははたして逆トリのノリでしょうか?(^^;
逆トリのノリ=いつものテンションで書かせていただきましたが、ご希望通りになりましたでしょうか…?
学パロ的なものでいかせていただきました!!←
返品可です!

この度は、相互リンクと
素晴らしき夢小説をありがとうございました!!

これからも何卒宜しくお願い致します!

邑炉





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