11 「さて、明日からの予定の話すっぞー遼!」 『ん、おっけーい!!!』 布団と寝る場所が決まった(慶次の意見無視で私と武蔵が乱闘)ところで、武蔵からようやく私の目的である甲斐へ行く算段の話が!!ちなみに布団の並べ方は横一列じゃなくて頭をひとつの中心に密集させる感じの、あの想像力豊かにお願いします!仲良しこよしの布陣(たった今命名)です。 「二人は旅の途中なのかい?」 『私ちょっとした事情で武将たちに用事がありまして、武蔵と一緒に各地回ろうと思ってて』 「まあ、そういうことだ!」 なんかこの光景…修学旅行みたいだな、おい。 夜とかさ、女子も男子も「ねえねえ、あんた○○くんのこと好きなんでしょ〜」「え〜、違うよ〜」とか「まじ××が×××で…」「うっわおまえっろ!!!!」みたいな、こう…ね!!!わくわくする感じ!!! 「へえ!楽しそうだね」 『慶次も一緒にくる?武蔵だけだと正直心もとな、』 「遼てめえおれさまが弱いって言いたいのか!!!」 『っっっいってえ!!!な、急に叩かなくてもいいじゃん!!』 「ま、まあまあ二人共落ち着いて!」 今思った、私と武蔵だけだと結果的に喧嘩になって話すすまねーや。だから慶次みたいに誰か止めてくれる人が必要だね、確実に。 「でもおれさまも風来坊が一緒にくるってのには賛成だな!」 「本当かい?ならついて行かせてもらうよ!」 『改めてよろしくね、慶次!』 ▼ まえだけいじ が なかま に なった ! これで武蔵のパーティも着々と潤ってきたわけですね!ただジョブ的に戦士×2にひ弱な乙女でバランス悪すぎだけどねってなんでそんな目でこっち見てるの夢吉やめてよなんか惨めになってきたじゃん!!!! 「そうだな、まずどの道順で甲斐まで行くか」 『ねえ、ここ京なら近江近かったりする?』 「近いなんてもんじゃないよ」 近江に長政様おるよね?ってたった今思い出して聞いてみると案の定。幸村に会う前にまさか長政さまに会えるなんて…!!! 「なんだい遼、近江になんか用でもあるのかい?」 『慶次には話してなかったかもしれないけど、実は私未来から来てて』 「は?」 うわ、慶次に本当のこと言おうとしたらこれだよ、めっちゃ何言ってるんだこの女…見たいな目で見てくる。 『まあ信じないならありえない話だと思って聞き流しておいてください』 「え、あぁ、うん…」 未来っていうのはここから400年くらい先のことでとか、すっげえ平和な世の中だとか今の日本のことについて話した。二人は半信半疑で私の話に耳をかたむけてくれていた。普通に暮らしてたら真田・伊達主従、元親、長政さま、無双組がいきなりやってきたこと、そこでの生活もちょっとだけ話した。慶次はなかなか面識あるみたいだし、話を聞いているうちに真実だと思ってくれたらしい。 「じゃあ遼は本当に未来から来たんだねえ」 『そうなんだよねえ、届けなきゃいけないものとか約一名恩返ししなきゃいけなかったり』 「まあ遼の話、おれさまはよくわかんねーけど明日はとりあえず近江に行って浅井長政に会いに行くってことでいいのか?」 『おう!』 一番最初に心の友と再会を果たせそう!とっても嬉しいね!!! 嬉しくてにやにやというか、すっごい満面の笑みでいたら武蔵に「遼きもちわりぃ!!!」と思いっきり言われ、そこから枕投げという名の戦いが幕をあけたのだった。 (武蔵シネエエェエエエエエエエエエエ!!!) (遼みてえな弱っちいやつの攻撃なんて効きません〜!) (そうだよ弱っちいから守ってねはぁと) (きっしょ) (武蔵に死を) (朝早いんだから早く寝なよ二人…) 2013.0114 [しおりを挟む] |