「『本っっっ当に申し訳ありませんでした』」


あの後、まさかの生極殺でボッコボコにやられた私と佐助は、小十郎さんに地に額を擦りつけてひたすら謝っていた。

おかげで真っ白な絨毯は血塗れさ!!


「…わかればいい」


あぁ小十郎さんたら、優しいんだからっ
そんな小十郎さんに見惚れていると、また流暢な英単語が耳に入ってきた。








「俺の相手もしてくれよ…my sweet honey?」

私はあなたの甘い蜂蜜なんかじゃありませんから、その手を離して下さい



奥州のカリフラワー、

じゃなかった

奥州のカリスマこと伊達どのがいきなり私の頬に手をそえてきた。


冷静を装って言ったが内心はもう…


(無理無理!!触んなっ…死んじゃう!!顔赤くなんのがバレたら何されるかわかんない!!)


っていう感じ?



「Ha…照れなくても良いんだぜ?」

照れてません。むしろ嫌です。離して下さい、変態独眼竜の伊達さん』

「口の悪いkittyだぜ…つーかなんで俺だけ“伊達さん”なんだ?」




…あー、やっぱり気になりました?


『なんというかー、小十郎さんから「政宗様を呼び捨てにすんじゃねぇぞ?」っていうオーラがでてまして…』

「小十郎っ!!!!!!」

「はっ、ですが政宗様…」

「俺がいいっつったらいいんだ!!…You see?」

「はっ…」

「っつーことだ。小十郎の許しも出たし…おら、呼び捨てで呼べ」

『伊達』

おい、ケンカうってんのか



伊達さん、もとい伊達が胸ぐらを掴んできた。


『だって別に“名前で”って言ってないじゃないですか』

「いっ…言ってねぇけど空気読めよ!!」

『すいません。けーわいなんで無理です』

「An?KYだと?なんだそりゃ」



なんでたかがKとYの発音も良いんですか。
なんて余計なことを考えてたら、いつの間にか伊達は私の頬を両手で包んでた。


『ちょ…マジで恥ずかしいんでやめてもらえませんか!?』


羞恥で涙が出そうになるのを必死に堪えてたら、上から「恥ずかしい…?」と嬉しそうな声が降ってきた。



『そーです!!恥ずかしいんで………』


やべっ、自分から弱点バラすようなことしちゃった、てへっ←



『あっとー、そのーなんというかー…』

「恥ずかしいんだな?」


そう言った伊達は意地悪な笑みを浮かべていた。



『っ恥ずかしくなんかな…っ!?』



誤魔化そう、と思ったけど無理だった。

…伊達の片手が私の腰にまわされたから。



「恥ずかしくねぇんだったら何でそんなに顔が真っ赤なんだ?」


面白そうな物を見つけたような目で私の顔を覗き込んでくる。



『近い近い近いっっ!!!!ちょっ…離れぇええぇぇ!!』


ただでさえ体が密着してるのに顔が近いって…っ!!
しかもかなり整った顔してるし!!

脱出を試みたけど、腰にがっちりまわされた手は、離れそうにない。




「Ha!そうか、Honeyは近いのがダメなんだな?」


うっわー…悪い顔。
なんか身の危険を感じて逃げようと思ったけど、やっぱり無理だった。



『さっ佐助ぇっ!!』

と佐助に助けを頼んだけど

「俺様に酷い仕打ちばっかりしたバチだよ」と言われた。


くっそ…優しくしておけばよかったっっ…!!!!


小十郎さんは無理だとして幸村の方を見ると顔を両手で覆って「破廉恥でござるっっ」とか言ってた。アニキはアニキで面白い物を見るような目で見てるし…!!


この薄情ものっ!


怒りを込めた目でみんなを見てたら、後頭部をがっちりおさえられた。




…ヤバくね?



『ちょっと伊達!!離してっ…!!』

「油断したお前が悪いんだぜ?」


ゆっくーり近づいてくる綺麗な顔。











ん?近づいてくる…!?




『ちょっ…ストップ伊達!!何やって…』


まだ近づいてくる顔。



無視か。無視なのか。



ヤバいヤバい!
もう3pしかないいいいい!!


『わかった!わかったから政宗っ!!ストップうぅううう!!』



ピタッ



ん?止まった…?



「…Good」




頬には今まで経験したことのない熱が。

何をされたか理解できないでいると伊達が


「なんだその顔。俺がkissしてやったんだから少しは喜べよ?」


って。



ん?きす?



『きすって魚のですか?』

「何いってんだ、お前。kissっつったら…」







続いてきた熱は唇に。




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