佐助に話したことを全て起きた4人に話した。 その後はやっぱり、自己紹介だよねっ! 『私は安達遼といいます…えー、お名前をうかがってもよろしいでしょうか?』 「勿論でござるっ!!某は真田源二郎幸村。よろしくお頼み申します、安達どのぉ!!」 「さっきも言ったけど改めまして、俺様猿飛佐助!よろしくねー遼ちゃん」 「俺は奥州筆頭 独眼竜、伊達政宗だ。よろしく頼むぜ、Honey?」 「片倉小十郎だ」 「俺ァ長曾我部元親だ。よろしくな、嬢ちゃん」 うん、激しくツッコミたい点があったんだが…? まず佐助。 馴れ馴れしくね? いやね?確かにこの中だったら一番触れあったさ。 でも何その今までずっとアンタと知り合いだったよーみたいな感じ。 まだ幸村さんはわかるよ。初対面だしさ。 伊達に関しては論外。Honeyって…無い!!寒気っ!! こんな感じでうわぁぁぁぁぁってなってたら、佐助が哀れみを含んだような目で私に、話しかけてきた。 「ちょ…遼ちゃん、大丈夫?」 『お前にだけは言われたくないよ、佐助』 「何この俺様の扱い。折角人が心配してあげたのに」 『あはー、ごめん!…んで何か用?』 「前半俺様の真似だよね。…まぁいいや。俺様は遼ちゃんがみんなの名前を覚えられたかどうか、心配になっただけだよ」 『余計なお世話だよ!私をなめてもらっちゃあ困るなっ』 そう言いながら、一人一人指をさしながら(失礼)名前を言っていった。 『幸村さん、佐助、伊達どの、小十郎さん、元親さん』 「俺様だけ呼び捨てってやっぱり扱い酷いよね。泣きたくなっちゃう」 『さっきから酷いことばっかりするヤツなんか呼び捨てで充分だ』 佐助を適当にあしらっていると、早速呼び方にケチをつける輩がでてきた。 「安達どのぉぉおおおお!某のことは是非っ!!呼び捨てで呼んでいただきたい!!」 『近所迷惑だから、少しだけ声小さくしてもらってもいいですかね、特に前半の滑り出し』 不意うちな幸村ボイス(大音量)でまたダメージをくらってちょっとキレそうになった。 そんな幸村を睨みつけて叱咤すると本人は「申し訳ござらん…」と言ってシュンとしてしまった。 ちくしょう、 耳と尻尾が見えやがる…っ 眠さのせいなのか、はたまた幸村は本当に犬なのかもわからなくなってきた私。 『じゃあ幸村って呼ばせてもらいますよ?』 「有難うございます。安達どのぉ!!」 『あ、私が幸村って呼ぶなら幸村も私のこと遼って呼んでね?』 これは当たり前だろう、うん。 「なっななっ…そんな…女子を呼び捨てで呼ぶなど…破廉恥極まりないっっ」 『名前一つに破廉恥もくそもないですよ?…さぁ、呼んでみてくださいっ!!』 幸村に名前呼びを催促すると、更に顔が真っ赤になっていった。 「ううっ…ぐすっ…」 え。 なんで泣いたし。 アナタ一応“日本一の兵”だよね? こんなことで泣いて良いの? 幸村を穴が開くぐらい凝視していたら、横から佐助が 「あー…旦那は女の子に免疫がないからさー。ははは…」 と言ってきた。 ん…? 女の子に免疫がない? …あれー? どっかで聞いたことあるな…誰だっけ? …あぁ、私か。 私は男の子にだけど。 『そっか、幸村は異性に免疫がないんだね?』 「ううっ…面目ない…でござる…」 『私もさ、異性に免疫がないんだよ』 「そっ…そうなのでござるか!?」 『そうなんだよー…だからさぁ』 私は幸村の手をとり、言った。 『二人で頑張らない?』 「え、あくまでも二人でなの?」 佐助のツッコミは速かった。 『なんで慣れてる人達と頑張らなきゃならないのさ』 「えー?普通は慣れてる人達とやった方が――」 という感じに佐助と言い争い(?)が始まった。 もう少しで取っ組み合いになりそうになったところでようやく外野が動いた。 「まぁまぁ、オメェらやめねぇか」 みんなのアニキ、参上。 「止めないでよ、鬼の旦那。俺様はこの子に忍の恐ろしさを思い知らせないと気がすまな…「オメェの言い分はわかった!!だがな、いい加減にしねェと、独眼竜たちが可哀想なんだよ!!」 私と佐助が振り返ると、膨れっ面で涙目、おまけには体育座りな奥州筆頭と額に青筋を浮かべたヤ●ザの方が居た。 そして●クザの方が終始笑顔を絶やさずに一言。 「てめェら…覚悟は出来てんだろうな?」 |