『よっし、叩き起こしに行くか!』 『おぉ!良い朝だっ』 おはようございます、日輪さま。 今日も良い天気に恵まれてこの大地はさぞお喜びでしょう。 私も日輪さまに感謝致します。 カーテンをあければキラキラした太陽。 透きとおった空。 いかにも夏!という今日この日に早起き出来た私は、なんてラッキーなんでしょう日輪さま!! 某黄緑色武将の様に朝から日輪を拝む私。 でも本当に日輪さまに感謝な天気。 今日は誰に恩返しをしようかなー…。 布団を畳み、のろのろと着替えを済まして居間へと向かう。 『おぉ…良い匂いー』 今日の朝ご飯は何かなーと考えながら居間の戸を勢い良く開けた。 『おはよーございまー…ってあれ?』 元気よーく、挨拶をしたのに佐助と小十郎さんの気配がない。 『…おっかしーな、』 「あれ、おはよー遼ちゃん」 『っうおーい!!びびっ…びっくりしたー…』 「え、そんなに驚かなくても良くない?俺様傷ついちゃう…」 急に佐助が後ろから現れたっ。 …大量の洗濯物と共に。 「いやー、昨日洗濯するの忘れちゃったんだよね」 あら、考え方が主婦っぽくなってる! 横顔も新妻みたくなって… 「ねぇ遼ちゃん、全部口から出てるよ」 『…はっ!?いっ一生の不覚…』 「まぁ不覚とか云々は良いからご飯食べちゃったらー?」 『…佐助のくせに生意気だーっ』 「え、俺様軽く傷ついたんだけど」 『うわー!今日も美味しそう!!』 「…全面無視ってなあ」 ははは…と佐助の乾いた笑いをスルーしつつ、私は食卓についた。 『いただきまーす!』 「はいどーぞ」 『………、』 何これ、 『超美味しいんですけど…!!』 「えー、そう?何だか俺様嬉しいなー」 鼻の下を伸ばしながら照れる佐助がうざ…げほんごほん、まぁ置いといて、本当にご飯が美味しいよ!! オカンにまた一歩近づいたね、佐助! 「いや、全部口から出てるから」 『…はっ!?またやってしまった…!でででっでも!!本当に腕上げたね!』 「んー、ほんと?そりゃどーも!そう言ってくれるとこっちも作りがいがあるってもんd『ごちそーさまー』…って早っ!!」 だって、佐助の話聞いてるほど暇じゃないしー。 いつ戦が始まってもおかしくないんだからー、今のうちに食べないt… 「いや、今乱世じゃないでしょって、戦なんか起こんないでしょって」 『うわっ!!久しぶりに心読まれた!気持ち悪っ!!』 「酷い!!言いすぎだよ遼ちゃん!!」 ちょっとだけ涙目で、洗濯物を持って駆けていった。 …なんか、乙女っぽくなってる? 『…うん、まぁいっか!つか今日誰にお返しすればっ…はっ!?』 …よし、これは行くしかないな。 私はふと脳裏によぎった人物の元へと大急ぎで行ったのだった。 |