『じゃあ適当にお座りくださいな』

「うっわ!!遼、コレお前がつくったのか!?」

『…全部小十郎さんと佐助です』

「あはー、案外料理って簡単だね」


こんの猿め!!







最初の買い物から4人も増えたけど、食べ物は足りるだろうか…。
凄く心配になった。

だってさ、幸村とか元親とか沢山食べそうじゃない?

あぁ、慶次が居なくてよかった…
もし慶次が居たら、絶対足りなくなったもん。

私が適当に選んできた食材で、小十郎さんと佐助は豪華な料理を作った。
小十郎さんに『嫁に来ませんか』と言ったら、「ふざけんじゃねぇ」と即答されてしまった。



『じゃあ皆さん食べてて下さい』

「えー?遼ちゃん食べないの?」

『何か色々あって疲れたし凄い眠たいし』



佐助たちが来たときから、寝れてないんだから!!

…ってあれ?今19時?私もしかして完徹的な感じ?
うわー…全然寝れてないとか初めてだ。


『それじゃ、私は寝るんで真田さんと兼続と政宗をお風呂に入れ終わったら誰か起こして下さい』

「わかったぜ!!」


私は、ド●えもんに出てくる某ダメガネの男の子の如く、三秒で眠りについた。



















「…ま……ろ」




…誰だよー、起こすの早いよー…。










「き…ま……め……か」

『…んー、あと5分…』

「何を訳のわからぬ事を言っておるのだ!この小娘がっ!!」

『いっ…た!!っっ何すん、の!!!?』



私が眠ったと思ってから、数秒もしないうちに誰かに叩き起こされた。

叩かれた相手を見るとその人は…











『さっ…サンデー様…!!』

「だから何なのだ貴様は。というか何故我の洗礼名を知っている」


サンデー毛利こと、オクラの妖精・毛利元就が目の前に居た。


『あれ?何でサンデー様がここに…?』

「貴様こそ何故我の城にいるのだ」

『えっ、城?』

「本当に不思議な輩だな…何処の手の者だ?」

『どこの…ってどこのでもないですが、』

「じゃあ何故ここにいる」

『いや、私はただ自分の家で寝ようとしてただけで』

「何故、と聞いている」

『しっ知りませんよ!!…ていうか幸村は!?元親は!?その他大勢は!?』

「…何だ、貴様あやつらを知っておるのか」

『知ってるも何も…私の家に居ますもん』

「フッ…我の呪いは成功したか」

『まっまじない!?』



どうやら、あの9人が私の家に来たのはサンデー様の仕業らしい。


『どういうことですか!?』

「毛利家の繁栄、安芸の安泰には、あやつらの存在など邪魔よ」

『え、めっちゃくちゃ自分勝手じゃないですか』

「貴様には関係のないことよ」



やってやったぜ!という感じの笑みを浮かべながら笑うサンデー様。
うん、気味が悪い。


ドスっ


『ひっ!?』

「貴様…今我に無礼な事を考えなかったか?」

『そっそんなー!!!!天下の毛利元就様に無礼なことなんてー、』

「ならば良い」



うわっっっっぶねー!!!!!!どうやらサンデー様も心が読めるらしい。
だからってさ、輪刀投げることもないじゃん!!一歩間違えれば首ちょんぱだよ!?



『それでサンデー様、』

「何だ」

『あの人達はちゃんと帰れるんですか?』

「知らん」

『おい、』

「我の呪いは不十分だ。あれは一応失敗したのでな」


あぁ、だから無双組とかも来ちゃったんだ。


「まぁ、呪いに必要な材料さえ集まればまたやってやらぬこともない」



お?何だ、ツンデレなのかこの野郎。



『ちなみにー、材料って…?』

「…聞きたいか?」

『あ、遠慮してお、きま…』

「どうやら時間のようだな」

『え、』

「…また会おうぞ」


…そこで私の意識は途絶えた。












「…い…ろ」


ちっ…誰だよー、また…



「おい、起きろ遼」

『あと5分ー…』

「…さっさと起きないと、さっきよりひどい事をしてやるが?」

『はい、起きました!起きましたからどうかおやめ下さい、お願いします幸村様』


誰かっては言ったさ。けど目覚めが黒幸村って…!!つか起こし方半分脅しじゃん!!


「随分とうなされていたが…何か怖い夢でも見ていたのか?」


お、黒幸村もたまに優しいんだねっ!



『怖い夢っていうか…あ、そうだ!!私の家に幸村たちを送った犯人がわかったよ!!』













私は夢の中でサンデー様に出逢った事を話した。それから呪いの話とかも。


「ちっ…毛利の野郎、随分と陰湿なことしてんじゃねぇか」

「まぁあの毛利ならやりかねねぇけどな」

「で、俺達はいつ帰れるんだ?」

『呪いに必要な材料が集まったらって言ってたよ』

「材料って?」

『…聞きたい?』

「あはー、遠慮しとく」

『ま、とりあえずサンデー様は私とまた逢う気満々ですから。その時までここでのんびり生活して下さい』

「たまには休息も必要だしなっ?」


「…旦那?」

「眠いぞ、遼」

『え、もう眠いんですか?』



私が寝てから約3時間が経っていた。
あぁ、昔の人って寝るの早そうだしね。


『じゃあ適当に部屋割り言いまーす』

「stop!!遼」

『何、伊達』

「じゃんけんとかしねぇのか?」

『今日は時間ないから、仮っていうことでさ。明日詳しく決めよう?』

「Okey.」



部屋割りはこんな感じになりました。



洋室
伊達、小十郎さん、政宗

和室
幸村、佐助、真田さん

和室2
長政さま、兼続

私の部屋
元親


『良いっすかー?』

「Hey!!西海の鬼だけずりぃぞ!」

『元親は武器回収の時点で決定してたでしょ!!』

「政宗様、いい加減ご自重なされよ」

「…わーったよ」

『それじゃあ案内するんで着いてきて下さい』





みんなに布団一式を渡して部屋に押し込んだ。


「Good night,遼」

『うん、お休み』




『仲良くやって下さいね?』

「争うなど悪だからな」

「それに長政と私は通じあえる所があるしな!!」

『それは安心しました。それじゃあお休みなさい』





「いやー、ごめんね?遼ちゃん、それにもう一人の真田の旦那」

『佐助には家事を任せてるからね』

「私は全然構いませんよ。それにもう一人の真田の旦那とは言いにくいでしょうから、どうぞお好きにお呼び下さい」

「えーっと…じゃあ遼ちゃんと一緒で真田さん、って呼ばせてもらうけど…」

「はい!」

『じゃあ仲良くして下さいね』

「わかってるってー。お休み、遼ちゃん」

「お休みなさい」

『お休みなさーい』






『待たせたねっ!元親!!』

「おう、んで俺ァどこで寝るんだ?」

『どこって…一緒の布団?』

「…お前本当に女か?」

『しっ失礼な!!』

「冗談だって。そんじゃ、寝るかー」

『おーう』



…なんかー、男の人に触られると恥ずかしくてダメだけど、元親は…何か安心するなー。

あれか、昔姫若子だったからか。
ま、いいか。



『じゃあお休みー、元親』

「おう、良い夢見ろよ」

『元親がそばにいるなら…見れるに決まって…ぐう』

「ね…寝たのか?」


(随分と眠りにつくのが早ぇ女だな。)

元親は優しい笑みを浮かべながら、遼を抱き枕にして眠りについた。




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