『そういえば皆さん、お風呂とか入りますか?』

「おふ…って何?」

『えっ、』



あの粉々になった例のパソコンを泣く泣く片付けて、皆さんにお風呂に入ってもらおうと思って声かけたのに…

おい猿、お風呂知らないってどういう事だ。



「ちょっとー遼ちゃん」

『なーに?佐助っ』

「あはー、可愛い!!…じゃなくて、思ってる事口から全部出てるよ?」

『あっはー、出てた?ごめんね?お猿さんっ』

「だっはー、可愛い…じゃなくて、さっきから猿って酷いよね」

『だって名前に入ってるんだ…ひっ!?』

「…遼ちゃん?」


うっわぁ…久々の黒佐助だ…。
なんか佐助の後ろから「あんま調子にのってっと×××して××××にしてやんぞ、ゴルァ」っていう感じの雰囲気が…



『ごっごめんなさい、さっけさん』

「さっ…?ま、良いやー!但し…2度目は無いと思ってね?」

『ウィッス』

「それで遼どの、お風呂?というものは如何様なものにござろうか?」

『あっ、そうだった!!』


佐助とのやりとりで、すっかり本題を忘れていた。



『お風呂って言うのはー…昔で言う…何だろうか?』

「え、わからないの?」

『わかんないです…。体を洗ったり湯に浸かったりするんですけど…』

「Ah〜…じゃあ湯浴み、じゃねぇか?」

「内容からして多分そうだろうね」

『湯浴み…。うん、まぁそれでいきましょう!!』


昔の人はお風呂の事を、湯浴みというらしいです。

遼は賢さが2上がった!!




「おう遼、長政サマに着させてやったぜ」

『お、ありがとう元親』

「良いってことよ!!」



丁度いいところに、元親と長政さまが戻ってきた。



「おい遼、この着物は軽すぎぬか?」

『長政さま、現代はそんなもんで…っぶふ!!』


遼は、いきなり腹を抱えて笑い始めた。



「どうしたのでござるか?遼どの…」

「ぶっは…っ!!Hey、あっ浅井長政っ!!随分と粋なっ…格好してんじゃねぇか…!!」

「あっはは!浅井の旦那、超似合ってる!!!!」

「…………ぶふっ…く…」


伊達と佐助と小十郎さんも長政さまの格好を見て、吹き出した。



『なっながまっ…あはっ!!さっ…流石もとっ元親と私がっ選んだ…ぶふっ!!Tシャツ!!』


長政さまは、さっき買った“みんなのヒーロー”Tシャツを見事に着こなしていた。


「むっ、人の姿を見て笑うなど…悪っ!!貴様ら、即刻削除する!!」


長政さまは、近くに置いてあったティッシュ箱を自分の盾の様に扱った。



『いたっ!』

「…ちっ!!」

「あはー」

小十郎さん以外の笑ってた人は餌食になった。(小十郎さんは、吹き出した後なんとか堪えてた)

というか、ティッシュ箱って投げたらまた手元に戻ってくるんですね


『長政さま』

「何だ」

『後で今のやつのやり方教えて下さい』

「悪に染まっている奴に、私の技など教えるに値せん!!」

『ひっど!!』


私だってあれできるようになりたいのに!!そしたらみんなのヒーローじゃん!長政さまじゃん!!


「…というか遼ちゃん」

『何?さっけ』

「え、俺様さっけで決まりなの?」

『猿が良い?』

「さっけでお願い」

『それで何か用?』

「いや、お風呂の話からだいぶズレてるんだけど…」

『はっ!!忘れてた…』


長政さまのおもしろ(?)大変身のインパクトが強すぎて、本題をまた忘れてしまっていた。


『じゃあ、いきなりですがお風呂…湯浴みの順番を決めて下さいっ』

「一番がけは、某が!!」

「Ha!!一番は渡さねぇぜ?」

「何で決めるー?」

「ここは武士の意地として一対一の真剣勝負を…」

『ケガするとか、武器使うとかやめてね』

「わかったでござる…」


「ねー遼ちゃん、何か良い順番の決め方ってなーい?」

『んー…じゃあじゃんけんとか』

「じゃんけん、でござるか?」

「何?それ」

『じゃんけんっていうのはー…』



みんなにじゃんけんのルールをしっかり教えた。



「そいつは中々coolじゃねぇか!!」

「拳1つで勝負が決まるとは…」

『はいはい!!それじゃあいきますよ?…じゃーんけーん、ほい』



結果は、

1 幸村
2 小十郎さん
3 長政さま
4 伊達
5 佐助
6 元親

になった。



「うおぉおおおぉお!!やりましたぞ、お館様っ」

『よかったねー、幸村』

「政宗さまより先に入るなど…」

「今ぐらい気にすんじゃねぇ。俺は構わねぇぜ?」

「では、お先に失礼させていただきます」

「Ya.」



『…ということなので、幸村っ、行こうか』

「何処に、でござるか?」

『どこって…お風呂場?』

「なっななっ!!!?」

『だって場所分からないでしょ?』

「そうでは…ござるが…」

『ついでに幸村には使い方を教えるから、一緒に入るよ』

「「何っ!?」」



伊達と佐助がいち早く反応した。



「なっ!?遼どのっ!破廉恥でござる!!」

『じゃあ一人で入って使える?シャワーとか、シャンプーとか』

「しゃっしゃわー?しゃん…?」

『ほら、分からないでしょ?物壊されても困るし』

「ううっ…わかったでござる…っ」

『よし、じゃあ行くよ!!』

「真田!!もし嫌だったら俺と代わってもいいz『伊達は黙ってなさい!!』

「遼ちゃん、俺様はー?」

『論外!』

「うわひっど!!」

『さぁ行くか!!あ、幸村はその赤い布…バスタオルって言うんだけど、それと着替え持ってついてきて』

「コレでござるか?」

『そうそう!んじゃおいで』




「旦那、鼻血ふいて倒れないかなぁ…」

「アイツならやりかねねぇな」

「shit!!意地でも一番をぶんどればよかったぜ…」

「政宗さま…?」

「じょっjokeだ」



というわけで、ドッキドキのハラハラのお風呂タイムの始まり始まりー




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