「Hey,honey!!」

『何、伊達』

「Oh…冷てぇ反応だな」


だって!!
アンタ、折角今小十郎さんと仲良くなれそうな感じだったのに…ブチ壊しだっ!!


「Ahー、そんな恐ぇ顔すんなよ。cuteな顔が台無しだz「遼どのぉ!」

『あ、幸村』



ありがとう、幸村。
この伊達男が全て言葉を言いきってたら、絶対殴ってた。

え、だってなんか鳥肌たったし。慣れてないんだ!



『どうしたの?』

「何やら浅井どのの服を買いに行くと聞いて、某を護衛としてお使いいただきたく!!」

『…えー』

「Ha!!てめぇは嫌だとよ、真田幸村。Honeyは俺と行きてぇんだと」



…ごめん。前も言ったけど、両方ともご遠慮いただきたい。騒ぐし、すぐどっか行っちゃうし…疲ればっかり溜まるよ、うん。



「さぁ遼どの。某か政宗どの…どちらかを選んで下され!!」

『…元親ー。今からまた買い物に行くから、ついてきてくれない?』

「「なっ!?」」


ごめん、二人とも。私には荷が重すぎる!!


「…俺で良いのか?」

『いや、寧ろ是非一緒に行ってくれませんか?』

「でもよぉ、こいつr『お願いっ!!元親っ』…わーったよ」

『やったー!!』


これで安心して買い物に行けるよー。



『じゃあ、いってきます』

「うん、気をつけてねー」



二人が家を出た後

「某…自信を失くしたでござる」

「奇遇だな…俺もだ」


却下された二人は暫く隅っこでいじけてたんだとか。





―――――――――――





『元親、離れないでよ』

「おー、わかってらァ」


…なんか、外出てみたら元親も心配だ。

なぜかというと、今の時代どんな田舎でも車がはしっている。私の住んでいる所も、少なからずそうだ。

今の時代珍しくない車を見た元親は、目を輝かせて立ち止まるのだ。


「…!!」

『どうしたの、元親?』

「あの速ぇ鉄の塊…」

『あぁ、アレ?アレは車っていって、中に人をのせてはしるー…かっカラクリ?っていうやつだよ』

「なっ…!!アレがカラクリ!?」

『うん』

「すっ…げぇー!!」



うわぁ…大きい子供だ。
なんかあれだよねー、小さい子が初めての車をみる感じ。

まぁ元親はさっきからこんな調子で、全然ジャ●コにつかない。



『ちょっ…元親!!』

「…何だ?」

『何だ?…じゃないでしょ!!家出てからまっったく!!進んでないじゃん!』

「いやー、でもあの車ってのが『わかった!!じゃあお店ついたら、プラモデルっていうカラクリを作るやつ買ってあげるがら!!ねっ!?』

「そっそんなのがあんのか!?」

『えぇ、ありますとも!!』


よっしゃ!元親の意識がこっちにむいた!!



「かっ…買ってくれんのか!?」

『いいよ!買ってあげるよ!!』

「っしゃあ!!ありがとな!遼!!」



余程嬉しかったのか、私の頭をぐっちゃぐちゃに撫でまわす元親。


『ちょっ…やめ!!』

「おぉ、悪ぃ悪ぃ」


そう言いながら、私の頭から手をどけた。



「そうと決まれば…急ぐぜっ!!」

『へっ?急ぐってな…うわっ!?』


私が言い終わる前に、元親は私の手を掴んで走り出した。



『ちょっ…手ぇ!!つか私ケガしてるー!!』


…私の叫びは元親にとどかなかった。




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