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『――――っ!!!!』


私は飛び起きる。

(またこの夢…?)


昔の記憶――封じ込めた筈なのに、今でも夢となって蘇ってくる。


(父上…母上…)


無念で仕方がなかった。
私は小さくて、非力で、敵に向かっていく母上を止められずに…見殺しにしてしまった。


それに…

『誰なんだろう…』


母上は私達の希望は貴方たち2人だと言っていた。
だが、毎回もう1人の名前が聞こえない…わからない。


(私にとって、凄く大切な人なのではないだろうか)

思い出せないのが辛い。


『っ…母上…』


すると、


「咲様、」

『…はい』

「朝餉のお時間にございます」

『…わかりました、すぐに参ります』


兵士の方が朝餉の時間だと、私を呼びに来た。

私はすぐに着替えて広間に向かった。



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