「ねーねー幸村」

「む、なんでござるか?」

「ちょっと後ろ向いてくれない?」



うむ!と元気に返事をして、素直に幸村は後ろを向いた。


「ちょっと失礼…」

「…?」


私はさっさとやりたいことを済ませた。


「…よし!こっ…これで、ぶっふ…!!」


私は必死に笑いを堪えながら、一言そう言うと


「どっどこかに頭でもぶつけたのでござるか!?」

「いや、ぶつけてないし」


幸村が私の頭の心配をしてきた。



「ところで遼どのは何をしたのでござるか?」

「…ナンデモナイヨ」


私の答えに少し頭を傾げた幸村であったが、すぐに「なら良いのでござるが…」と言って諦めてくれた。


「さぁ!佐助のところにでも行ってきなさい!!」

「うむっ!!では行って来るでござるっ」


幸村は立ち上がって、小走りで佐助の所へと行った。




みつあみ



(佐助ぇっ!団子をくれっ)
(はいはー…っぶっふ!!)
(どうしたのだ?)
(なっ…なにそのっ…髪型っ!!)



黒い幸村の居ぬ間に、ささやかなお返しをしてやりました。


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幸村の後ろ髪に悪戯をした主人公でした。

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