「さて、最後は――」


すぱーん



「元親っ!!起きて朝だよおはよう」


大きな声で言ってみる。


「…ぐぅっ」


…起きない。
体を揺すってみる。



「もーとーちーかー」

「…んぐー」


起きない…!


鬼が島の鬼はお寝坊さんなわけ?



「…はぁ」


私はため息をついた。


…悪戯できないじゃん。
一番楽しみだったのに。



私は部屋を出ていくことにした。



…が、


「うおっ!?」


何かに引っ張られた。



「っえぇ!?ちょっ…元親!?」

「よぉ、随分と早起きじゃねぇか」


元親は嬉しそうに笑った。


「…いつから?」

「ん?お前が部屋に入って来たときから」


…要するに最初からね。
ちくしょ…やられた。


「ふあぁぁっ…ねみぃ…」

「は?ちょっと…」

「…スー…スー」

「ねっ寝ちゃった…」


残念なことに元親の腕はがっちりと私の体を抱きしめている。


…まぁいっか。
今日は早起きしたしー…


私はおりてくる瞼に抵抗出来ずに、そのまま眠ることにした。







二度寝


(鬼の旦那ー、ご飯…ってあれ?)
(どうしたんだ?猿…ってあぁっ!?)
(はっ破廉恥でござる!!)
(何やってんだてめぇら、あいつらが待って…っておい)


私が起きた時には、元親と2人で小十郎さんにお説教をされました。


――――――――――――――――
またもや元親と寝るという。
無性に書きたくなった結果。


ここまでで終わりです。
一言いただければ嬉しいです(^ω^)




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