「あ、真田さん!おはようございます」

「おぉ、遼どの!お早いですね」

「…たまには早起きも良いかなーと思いまして」


…いっ悪戯だなんて言えない。
この人の前なら尚更…。


…でも、



「さっ真田さん!」

「なんでしょうか?」


にこにこしながら答える真田さんに少しだけ怯みながら、なんとか悪戯をしかけようとする。



「あ、あのですねっ」

「おや遼どの、髪の毛に塵がついております」

「え?どっどこに!?」


私は慌てて髪の毛を触る。


「あぁ、取って差し上げますよ。少し私に寄っていただけますか?」

「あ、うん!ありが―――」



途端、


「ちょっ…うぉっ!?」


真田さんに腕を引っ張られた。


「さっさささっ真田さ、」

「…私に悪戯をしようとしても、無駄ですよ」

「ばっ…ばれてましたか」

「えぇ、兼続どのの兜らしきものを見たときから」


なっ…なんという観察力!!


…仕方ない、諦めるか。
と思ったら、真田さんの顔が耳に近づいてきた。


…そして、







悪戯を、


(しても良いですか?)
(いっいや、すいません。真田さんには悪戯しません。これからも一生)
(そうですか、なんだか残念です)


真っ黒な笑顔で言われたら、もう謝るしかありませんでした。


――――――――――――――――――
真っ黒無双幸村が書きたかった結果。
キーホルダー買えなかった腹いせとも言(ry

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