「長政さまー、」 「む、何だ」 どうやら長政さまは鍛練をしていたらしい。 少しだけ汗が滲んでいる。 「朝から熱心ですね」 「真田には負けるがな」 ふぅ、と一息ついた長政さまにタオルを手渡す。 済まないな、とお礼を言われて少し嬉しくなった。 「それで、何かあったのでは無いか?」 「あ、そうだった。えーとですね…」 長政さまに目を瞑るように促せば、素直に目を瞑ってくれた。 「もう少し待って下さいね…」 案外背の高い長政さまに苦戦をしながら、漸くやりたかったことを済ませた。 「さぁ、兼続の所にでも行ってきて下さい」 「…何か頭に違和感を感じるのだが、」 「気のせいです。さっさと行った行ったぁ!!」 長政さまの背中を押しながら、内心ではずっとニヤニヤが止まらなかった。 紅白帽で、 (ぶっ…うっウルトラ●ンっっ!!) (おぉ、兼続!探していたのだ) (長政…何やらかっこいいことになっているではないか!!) 長政さまは、まだ気付いていないようだった。 ―――――――――――――――― みんなのヒーローTシャツに紅白帽のコラボは、最強だと思った結果。 拍手ありがとうございました! |