壱哉様より『風立ちぬ』の尾浜勘右衛門へ 「勘ちゃんは夢主の心を読めますが、人間以外(妖怪とか)でも心を読めるのですか?もし読めるならさぞかし久々知の心は騒々しい事なんでしょうか。」 「よく分かってるよね、兵助は五月蝿い。頭の中リョウちゃんのことしかない」 「…それは聞きたくなかった情報かも」 「だってリョウのことしか考えられない」 「でも俺も全員のを読めるってわけじゃないよ?修験者みたいに鍛えてる人だとか仏に仕えてる人だとか俺らを祓えるような力がある人のは読めない。鉄壁ガードだよね」 「そうなんだ…」 「ただ霊力がバカみたいに高いのに、リョウちゃんみたいに無防備な子のは手に取るように読めちゃうよ」 「ぅえ…!?よ、読んじゃ駄目!!」 「そうは言っても俺はそういう妖怪だし?ああ、あと妖怪のも一応読めるけど、本気で思考を閉じられたら俺も分かんないかな。兵助は年がら年中明け透けだけど。三郎とかはたまに読めないようにガードしちゃうかな」 「…私、鉢屋君に弟子入りしてくる」 「リョウ、俺が教えてあげるから、行っちゃ駄目」 「ほ、ほんと?っていうか出来るの明け透け兵助君」 「できる、やらないだけ」 「そうなんだ…」 「『三郎のとこに行ったら嫌だ』ってさ」 「兵助君!今ガードする場面でしょうが!何でそう明け透けなの!」 「しょうがない」 「しょうがなくない!」 「二人とも頭の中はお互いのことでいっぱいだねぇ」 「わああ!私やっぱり弟子入りするうう!!!」 「だめ、後で教えて上げるから」 「それじゃ面白くなくなっちゃうのに〜」 「面白くないっ!!」 *ありがとうございました。 |