カンリ様より『風立ちぬ』の兵助へ

「翼引っ張ったらどうなりますか?実は弱点とかですか?」



「…ど、どうなるの?」

「知りたい?」

「うん」

「はい、触ってもいいよ」

「え、うわっ…おお!烏の濡れ羽…!」

「上手いこと言うね」

「ひ、引っ張っても大丈夫なの?」

「うん、いいよ」

「よーし、それじゃ…」

「いいけど」

「え、え?け…けど!?」

「責任は持たないから」

「…はい?」

「飛べなくなるかもしれないし、もう烏天狗じゃなくなるかもしれないし」

「え、あ…あの兵助君、何でちょっとずつこっち近寄ってくるの」

「何も起こらないかもしれないし、もしかしたら」

「…もしかしたら?」

「凶暴になって、リョウのこと食べちゃうかも」

「ひいい!何でそんなとんでもない爆弾背中にくっつけてんの?!」

「烏天狗だから」

「いや分かってるけどね!だから何でそんな詰め寄ってくるの!ちょ、あの…」

「嘘、別に何も起きないよ。ちょっとくすぐったいだけ」

「なっ…!」

「リョウ可愛い、だからちょっとじっとしてて」

「や、ちょっと、ば、場所を…っ!!」

「関係ないよ、だって俺妖怪だもん」




*ありがとうございました!


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