豆子様より『風立ちぬ』の兵助へ 「ヒロインのどこに惚れたのですか?」 「リョウの何処にって?」 「…うう、は…離して兵助君!こんな状態(後ろから抱きつかれてる)でそんな恥ずかしいこと言われたら私多分死ねる!恥ずかしさの余り!」 「却下」 「即答ですか、あああ腕の力が強くなる…!に、逃げられん…!」 「何処に惚れた、まぁ離せば長くなるんだけど」 「じゃあいいよ!黙っとこう!秘密秘密!」 「でもちゃんと答えなきゃ、ね?」 「ね?じゃなくて!そ…そんな、目で見たって騙されないんだから…!」 「俺がリョウに惚れたのは、多分『怖くない』って俺を真っ直ぐに見てくれたあの時から。人間の子どもと話したのなんて本当に久しぶりだったけど、俺の正体を知っても怖くないって俺に言ってくれたのはリョウだけ。だから好き」 「…う、あ、ありがとうございます」 「俺のやること成すこと見るたびに『すごいすごい!』って喜んでくれるから山の中連れまわすのすっごく楽しかった」 「はぁ…」 「初めは山神様に気に入られちゃった可哀想な人間の子どもってぐらいにしか思ってなかったけど、そのうち山神様のモノになっちゃうのがちょっと悔しくなって。それで婚約して俺のになった、ね?」 「わ、私はモノじゃありません…!」 「分かってるよ、花嫁様」 「ううう…」 *ありがとうございました! |