むらむらする。
何故かは分からないけど、凄くむらむらする。
なので本能に身を任せてみた。
まだ試合中だったけど、うん、もういいかなぁ、って。珍しくキャプテン居るし、勝ってるし。
点を入れて帰って来たフィディオを掻き抱いて、その唇に噛み付いてやった。
むぐむぐと角度を変えながら貪っていると、フィディオが、ぎゅうっと俺のユニホームを握り締めた。あ、やり過ぎた。
慌てて唇を離すと、フィディオは俺に掴まりながら、はぁはぁと荒くなった息を整え出す。
うーん、俺ももう少し加減出来る様にならなくちゃなぁ。
慌てた様に、ベンチからジャンルカの怒声が聞こえた。
何やってんだ、って?見れば分かるじゃないか。
潤んだ瞳をこちらに向けたフィディオにまたむらむらして、その額にキスを一つ。あぁもう、何でこんなにむらむらするんだろ。
今にも腰から崩れて行きそうなフィディオを抱え上げて、笑ってみせた。




「ちょっと食べたくなっちゃって」

「はあ!!?」

「と言う訳で交代!
後はよろしくねジャンルカ!」

「おいいいいい!!?
ま、待てコラアアアアア!!!」










(……俺、また旅に出ようと思うんだ)
(エー?またぁ?
ヒデはホントに旅に出るの好きだネ)
(…少しばかり、人生に疲れた…)







→こうしてキャプテンは再び不在になる=無限ループ

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