よく漫画とかでとても衝撃的なものを見たりすると白目になってそれこそ開いた口が塞がらなくなったりしてもう脳内停止状態!てな感じになるけど、あれって漫画だけのことじゃないんだね!だってほら、現に私、今リーマスが私の知らない女にキスされてるところを目撃してしまい、もう何が何だかわかんないZE!って気分だもんっ!
「ちょ、ちょっとちょっと、そこの狼くん!」
「なまえ、いくら幼なじみだからって僕のことそんな風に呼んでいいと思ってるの?柱に頭から突っ込んで馬鹿さに磨きがかかったんじゃない?」
「飽くまで私は馬鹿なんだ」
「それでいてデリカシーの欠片もないね」
「デリカシーとか何でもズバズバ言うリーマスに言われたくないよね…」
「何?」
「別に…(聞こえてるくせに!)」
「聞こえてるけどわざと無視してあげたんだよ。なまえってば恩を仇で返すんだね」
(な、何で私の心見透かしてんの!?)
「幼なじみ故の技だよね」
(私はそんな技取得してない!)
「無理だよ繊細さとか全く無関係ななまえには」
「繊細さ…(意味がわからない)」
「一生なまえには理解できないだろうねあはは」
「うんあはは。いや笑い事じゃなくて、リーマスさあ」
「あはは」
「いやもういいよ。リーマス彼女できたの?さっきキスしてたよね」
「キス?ああキスっていっても頬にでしょ。別にキスに入らないと思うんだけど」
「いや、いやいやいや!何そのプレイボーイ的発言!なんか許せない!」
「彼女は別に恋人じゃないよ」
「何?じゃあリーマスくんは恋人でもないお姉ちゃんにチューしてもらえるの?わあ羨ましい!」
「ねえ、なんかその反応ムカつく」
「わ、悪かったよごめんよ。その振り上げた腕をどうか下ろしてください」
「彼女が今日の授業でわからないところがあるっていうから教えてあげたんだ。そしたらそのお礼だって言われて」
「お礼にチュー?」
「お礼くれるんならもっと役立つものが欲しいよ。チョコレートとか」
「ねえリーマス知ってる?花より団子って」
「だからさっきから僕のこと馬鹿にしてるでしょ?」
「し、してないです!ネクタイ引っ張らないで!首絞まります!」
「君に吸われる酸素がかわいそう」
「こんな扱いされてる私の方がかわいそう」
「そんな君をずっと面倒みさせられてた僕が一番かわいそう」
「………。リーマスは性欲とかないわけ?」
「ないと思うの?僕だって男だよ。なまえだって知ってるだろ昔は一緒にお風呂に入ったんだから僕にだって付い」「わあああああい!」
「急に大きな声ださないでよ耳障りだよ」
「リーマスが涼しい顔して下ネタ言うからだよ!」
「しかも、わあああああい!って最後の方喜んでない?」
「な、ないない!わかった!リーマスにも性欲はある!リーマスは立派な男の子!」
「でもまあどこかの犬っころとかと一緒にしないでよ」
「…ああシリウス?」
「あんな穴だったら何でもいいみたいな奴なんか」
「下ネタあああ!」
「裸だったら誰でもいいみたいな奴」
「シリウス最低えええ!」
「そのてん僕は紳士だから」
「し、紳士ねえ」
「信じてないの?だって僕はもしなまえがパンツ一丁でベッドにいても何もしないよ?」
「パッ!…ちょっと何言ってんの!」
「裸見たって馬鹿でも風邪引くんだよ。って言ってシーツかけてあげるよ?」
「そ、そりゃどーも!」
(今日わかったことはリーマスは下ネタが好きなことと、私を女として見ていないってことだ)
まさかまさか
信じられない!
(ねえちょっと、今また失礼なこと考えてたでしょ?)(あと心が読めるってこと!)
幼なじみって大変なの!