ある昼下がりの静かな木陰にて。
「ふんふんふーん…ん?」
なまえは散歩をしていると物陰に人を発見した。
(あれはスネイプだ!よーしちょっと驚かしてやろううぴぴっ!そうだこの前考案したなまえちゃん必殺☆イモムシ・ハリケーン・アタックで)
「あたし、スネイプくんが好きなの!」
(そうスネイプのことを好きに…ん!?)
誰かいる!?よく見るとそこにはスネイプとひとりの女生徒がいた。
(ててててゆーかここここれはまさかのこここ告白とやですか!?)
同様しすぎです
「彼女じゃなくてもいいの!この際体だけの関係でも!」
(何を言ってるんですかアナタ!)
「……すまない」
(うをーおスネイプ断った!当たり前か!スネイプに彼女とかスネイプに彼女とかうぴぴっ)
「も、もしかしてもう誰かと付き合ってるの?いつも一緒にいるなまえ・みょうじとか?」
(ちょ、何言ってるんですか照れるべ!付き合ってねーようぴぴっ!まあ実はスネイプのこと好きだけど)
「やめてくれあいつはそんなんじゃない」
(………)
全力否定。
所変わって夕食の席にて。
「おいみょうじ悪いがそこの塩とってくれ」
「………(ぽいっ)」
「ちょ、投げるな。なんだお前さっきからぶすーっとして」
「は?今ブスっつた!最低!信じらんない!ブスで悪かったですね!」
「おい待て落ち着け別にそういう意味でブスって言ったんじゃなくてお前の顔がぶすーって」
「またブスって言った!うざいよスネイプしつこいよ馬鹿!」
「だから違うよく聞け。僕が言いたいのはお前の顔がブスだって言いたいんじゃなくてお前の顔がぶすーってなっててそればブスじゃなくてぶすーっとしてることは顔がブスであれ僕も何が言いたいのかわからなくなった」
「人のことブスブスってうるさいな!ちょっと自分がミステリアスで真面目でイケメンで勉強できてたまに優しくてモテるからって調子乗らないでよ!てなんかこれ半分以上褒めてるみたいじゃん!」
「いや別に僕はミステリアスじゃないし真面目じゃないしイケメンじゃないし優しくないし勉強はお前が出来なさすぎて出来るように見えるだけだし別にモテない」
「何よモテる人の余裕?今日だって可愛い子に告白されてたくせに断っちゃって。スネイプは性欲とか無いわけ?」
「別に性欲だけで付き合うわけじゃないだろう。てかお前見てたのか覗き見か」
「の、覗いてないわよ!スネイプ達が勝手にあたしの視界に入ってきたんじゃん!」
「なんだその高圧的な言い訳は」
「うるさいなどうせブスよ!スネイプの馬鹿!あたしが何で怒ってるのかもわからないスネイプなんて馬鹿よ!トリケラトプス馬鹿野郎よ!」
「何だ僕に関係があるのか」
「あるからこんなに怒ってるんですー」
「僕はてっきりいっつもお菓子ばっかり食っているからレギュラスに「先輩そのうち涙とかよだれとかも糖分になりますよ」と遠回しに糖分の取りすぎについて言われたからかと思った」
「何それてかレギュラスそんなこと思ってんのかよ。てか違うし!馬鹿!」
「も、もしかしてお前、あの時」
「…………」
「僕がお前に見せるはずだった魔法薬学のレポートを提出してきたとわかったのか?」
「馬鹿死ね鈍感!てか提出したのかよ!」
「あんなの左手で終わる自分でやれ」
「もういいよ!てゆうかスネイプ馬鹿だよ本当馬鹿」
「なんか今日はやたらと馬鹿と言われるな」
「よく思い出せ!スネイプあたしのこと聞かれた時なんて言った?あたしと付き合ってるの?って聞かれた時「やめてくれあいつはそんなんじゃない」って全力否定しやがって!」
「…ああ!」
「何閃いた!みたいな顔してんだよ馬鹿!」
「お前…また馬鹿って…」
「くそゥ…あたしはスネイプが好きなのに…大好きなのに……馬鹿あああ!!」
「ちょ、ちょっと待てみょうじ!おい!話を聞けー!」
聞けー!
聞けー!
聞けー!
とスネイプの声がエコーしているのをバックに、寮へと走るなまえだった。
が、すぐに追い掛けてきたスネイプに捕まった。
「え何スネイプ速くね?あたし一応全速力で走ったのに姿くらましした?じゃなかったら箒使った?ポートキー?」
「使ってない。僕だって一応男だ甘く見るなあと話を聞け」
「…何よ」
「いいかだからあれもお前が思っていることと違う。あとブスも違う」
「ちょ、またブスって!」
「もう面倒だからブスの話は置いとけ。あれは別にお前のこと付き合う対象として否定したんじゃなくてつまり「やめてくれあいつは(付き合うとか付き合わないとかそういう次元じゃなく大切な奴だから好きとか嫌いとかそういう関係で表せるような)そんなんじゃないんだ(まあ付き合いたいくらい好きかと聞かれたら付き合いくらい好きなんだが)」という気持ちも入っていたんだ」
「え本当に?あの全く息継ぎの無かった間にそんなこと考えてたの?多分0.001秒とかそんな時間に?」
「ああ心の中ではしっかり考えていた」
「てゆーかスネイプくん」
「何だ」
「あたしも付き合いたいくらい好きです」
「そんなの知っている」
「もう馬鹿!大好き!」
錯乱するほど
好きなんです!
(また馬鹿って…また馬鹿って…)(愛情表現です)(でも馬鹿って…)