大変なことになりました
「どうぞ」と書類を読んでいる社長にコーヒーをだせば「んー」と空返事が返ってくる。あーあまた猫背になってるよ、だから腰痛めるんだよまったく。…ん?
「社長、大変です」
「どうした。倒産か?」
「………」
「じょ、冗談だ」
「その顔で冗談とか言わないでくださいよ」
「じゃあどんな顔ならいいんだ」
「そうですね、もっとこうファンキーなって何言わすんですか」
「気になるだろ。それで何だ?」
「社長、白髪生えてます」
「…そうか。」
「あ、私今マッキーなら持ってますよ」
「いや、いい」
「じゃあどうします?抜きます?」
「いや何もしなくていい!そのままにしておけ」
「えー」
「えーって…」
「社長も歳ですね」
「それ相応だ」
「若さだけが売りなのに」
「そうなのか?」
「あとど根性?」
「…お前、なんかファンキーな顔してるな」
「冗談でしょ?」
「お前がな」