「よかったね我が君のオデコもすっかり元に戻って」
「ああ。さすがに一週間毎日毎食ほうれん草には飽きたけどな」
「そんな今日もほうれん草だ」
「ああ」
「でもあたし実はほうれん草のおかげで大分肌荒れがよくなったんだ」
「そうか」
「うんスネイプも…スネイプは変わらず土色だね」
「ああほっとけ」
「うんごめん気の利いたこと言えなくて。でもいいと思うよほら何て言うか…個性的で」
「お前ちょっと黙って食事しろ」
「はーい。あすいません我が君。ちょっとそこのお塩取っていただけ…!!」
「!!」
「ほら?」
「…あ、あはは!どどどどうも」
「………」
「ちょっとスネイプ見た!?」
「…ああ」
「我が君がお塩取ろうとして頬杖を解いた瞬間!」
「…今度は顎か」
「また痛そうだったね」
「あれを見た瞬間ルシウスが飲んでいたほうれん草ジュースを吹いていたぞ」
「スネイプちょっとかかってたしね」
「最悪だローブを新調する」
「うんそれがいいよ」
「しかし困ったものだ」
「やっぱりさあれしかないと思う」
「お前…だ、だがどうやって!?」
「危険なやり方だけど…」
「我輩は…そんな真似…」
「大丈夫スネイプ!あたしを信じて!」
「…わかった」
その夜
闇の帝王の部屋の前には何やら可愛らしい小箱が置いてあった。
「(何だこれは?)」
小箱と一緒に置いてあったメッセージカードに目を落とす闇の帝王。
ハロー闇の帝王!
サンタクロースだよ!
ちょっと早いけど君にクリスマスプレゼント!よかったら使ってね!
そうそう、今日は君にお願いがあるんだ!私を是非デスイーターに入れて欲しい!
いやー最近のマグルはぶっちゃけうざったくってまじぶっ殺したくてたまんないんだハハハッ!
それじゃあいい返事待ってるよ!あ、プレゼント使ってね!何でも治せるオロナイン!
翌朝
「皆に朗報がある」
「「(ドキドキ)」」
「昨夜、ある者が我々の仲間に加わった。サンタクロースだ」
「(ちょ!またルシウスが吹き出した!)」
「(ま、また我輩のローブに…!)」
「(スネイプ臭いよ!)」
「(うるさい黙れ助けろ!)」
「…そこの二人聞いているか?」
「「すいません我が君」」
「よかろう。そこで我が敵ハリーポッターを弱らせるのに奴に協力してもらおうと思う」
「た、例えば?」
「俺様が考えているのは、奴のクリスマスプレゼントに耳糞味の百味ビーンズを大量に送ってやろうと思う」
「……………」
結論:今日は我が君も頑張ってます
(「それより俺様は流石にほうれん草に飽きた」「「(じゃあ早く治せよニキビ!)」」)