7

1人、傘を差し立ち尽くしていた。

何が何だか分からない。
何で臨也が怒ったのかも、分からない。


____嫌じゃなかったのか?


普通男なんかに額でもキスされたら気持ち悪い、って思うだろ。

考えれば考える程混乱して、イライラが募って。

気付いたら、傘の持ち手がべこりとヘコんでいた。

「うぉっ!? ……やべ」

臨也のなのに、と焦る。
…少し落ち着こう。

深呼吸をして、掌を見たら震えていて。
今の今まで緊張していた、って事が自覚される。

何が、臨也を怒らせたのか。
分からないまま俺は、家までとぼとぼ歩いて帰った。









次の日、臨也は学校を休んだ。
新羅に理由を聞いても「さぁ?」の一言だった。
どうしよう、という焦りとか迷いとか色々な事が頭の中を駆け巡る。
電話を掛けてみたが、着信拒否されていた。
イラッと来たが溜息をついて空を見上げた。


「…どういう事だよ……臨也」















今回は、短めです…!




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