保健室で


※背後にご注意ください。


















「ちょっ、シズちゃ…っ」

ぎゅう、と抱き締められ抵抗しようとしたら口を塞ぐようにキスをする。

無人の保健室に急に引っ張られてはドアを閉めた途端、いきなりこんな事をして来るもんだから、混乱してしまって頭の中は軽くパニックだ。


ちゅ、とわざと音を立てて何回もキスをしてくる。


シズちゃんとのキスは毎回、毎回ドキドキして心臓が爆発しそうになる。
でも、一番愛の感じられる行為だとも思うから嫌な気はしないけど。


角度を変えて、貪るように何度も何度も口付けを繰り返す。抵抗をしてみるけど、そんなのはまったく効かなくてシズちゃんに頬を撫でられればすぐに抵抗する力が弱くなる。


息が出来なくなって、酸素を取り込もうと少し口を開けばそこにシズちゃんの舌が入ってきて俺の舌を絡め取る。


「……っふ…っ……んん…」


暫くは、それに応えようと頑張っていたけどもう限界だ、死ぬ。

本気でシズちゃんの背中を叩くと、
やっと離してくれた。

離れると同時に糸引く唾液がいやらしく感じて恥ずかしくなる。
何でそんな真顔なんだよ。

深呼吸し、酸素を吸い込む。


「……っはぁ…、も…しぬ……か、と……」


何を言っているのか自分でも分からない。
慣れない行為にどうしたら良いか分からなくて、キッとシズちゃんを睨む。

するとシズちゃんは、俺を抱きかかえベッドまでスタスタ歩き降ろすと上にのしかかってきた。



「抱きたい」



………何でこんな欲望に忠実なんだこの男は。
溜め息をつき、眉間に皺を寄せる。


「ここ学校だよ、さすがのシズちゃんでもこれくらい分かるよね?」


と言ってみれば、不機嫌そうに呟くシズちゃん。


「関係無いだろ」


「関係あるよ!? ありまくりだよ!?」


俺の意見を無視し、シャツのボタンを外していくシズちゃん。


「ちょ、ほんとやめて……っ」


ベッドの上で暴れると、チッと舌打ちをして両腕を掴み上に纏められる。
そして、俺のベルトを抜き取り、腕をきつく縛った。


「何、何なのこのプレイ……」


「こうでもしないと大人しくしないだろ」


そう言って首に、そっと口付けるシズちゃん。ぞわっとした、背中の感触。
もう本当やだ。学校でするとか、もしバレたら今すぐ舌を噛んで死んでやる。
一応、鍵は掛けてたっぽいけど不安で仕方がない。
といっても、もうやる気満々のシズちゃんを目の前には、抵抗するだけ無駄だろう。


「ひゃっ………」


首筋を舐められた。
そして鎖骨に口付けをする。

焦らす様にキスをするシズちゃんに心臓がバクバク言ってる。


「………っ、……」


胸の尖りに指を添わせるシズちゃん。
こんな所で感じるなんて、女の子みたいで本当に嫌になる。少し視界が滲んだ。


「はぁっ……んぅ……っ…」


片方は、指で弄られて片方は口に含まれると甘い嬌声が保健室に響きわたる。

少しづつ主張をするそこを、吸うように舐められれば背中を仰け反らせ震える声を上げた臨也。それがまた静雄を煽らせて。


「んぁ……っんん…っ!」


静雄の膝が、臨也のそこをゆるゆるとこすり刺激させる。
緩やかな快感が、どうしようもなく羞恥心を掻き立て臨也の顔は耳まで真っ赤だ。


「やぁ……っぁ…ぅ……」


このまま、この緩い攻撃が続くかと思うと気が遠くなりそうだ。
抱きたいなら、早く抱いて終わらせてくれたら良いのに焦らしてくるのが無性に腹立たしい。


「シ、ズちゃっ…んっ…はや…くっ……」


そう言うと、ズボンと下着を下ろしむき出しになったそれをやわやわと包み擦る。



「ひあっ…んん…っう……」


「声抑えんな」



散々嫌だと抵抗している割には触られると感じてしまう自分が憎い。
ついでに、言うとこんな高い嬌声を上げるのも嫌なのだ。いつもの自分じゃないみたいで、変な気持ちになるから。


「っ……やっ……んん…」

俺は弱々しくも抵抗し、必死に出る声を抑え込む。するとシズちゃんは少し握る手の強さを強め、先端を爪で引っ掻く。

「ひああァっ…はぁっ、…っくぁ…っ」


頭が、真っ白になりチカチカする。
先走る液体が滑り気持ちよさを倍増させる。

「も…っ、…イっちゃ…あァ…っ、ひあァっ!」


目の前が真っ白になるような快感に襲われて背筋を仰け反らせる。
静雄は震える臨也の体を抱き寄せて、首に印をつける。

「ふぁっ……んん……、」

瞳を潤ませ、上気した頬に、薄く開いた唇から吐き出される荒い吐息が静雄を激しく興奮させる。

「…可愛い」

「っ…、可愛いとか言うな!」

静雄の一言一言に反応して顔を真っ赤にさせる。その姿が愛おしくて。
そっと抱き寄せ耳元で囁く。

「もう絶対離さねえ」

そう言えば、呼吸を整えた臨也が

「俺こそ…、絶対シズちゃんを離さないよ」


欲しくて欲しくて、ようやく手にいれたものを簡単に手離す訳がない。



「じゃあ次は俺の番だな」

「えっ、…ひゃ、あっ」



















※ど…どうでしょうか…っ。またもやオチ行方不明…っ
静雄のターンは時間のある時にでも書きたいと思います!(笑)


お粗末様でしたっ!





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