エイプリルフール


それは、とても些細な事で。


臨也は家を飛び出してしまった。
今日は、4月1日、エイプリルフールだ。


俺は、いつも臨也にいたずらなどされてるお返しにと
仕事から帰ってきてご飯を食べ、そして
俺の家でゴロゴロしている憎く愛しい奴に呟いた。


「俺たち…別れるか」


その後、すぐ嘘と言うつもりだったんだ。

それなのに、臨也の驚いてバッと素早く俺を見上げる姿が面白くて。
その時にはもう遅かったんだ。


「なんてう「シズちゃんのバカ!! もう知らない!!」


そう言って、俺をキッと睨みつけ立ち上げって家を出て行ってしまったのだ。


「くそっ…」


近くにあった、壁を殴りそうになって慌てて深呼吸をする。
まさか、あいつがあんな顔すると思わなかった。
靴を履き、玄関を出て飛び出していったあいつを探しに行く事にした。





探し始めて数十分、臨也はコンビニの前に佇んでいた。



「臨也っ!」




「……ッ!」



逃げようとする臨也の腕を掴む。
臨也は瞳を赤く腫らしながら叫んだ。



「どうせ、俺の事なんか好きじゃなかったんだろ!」



「あのな、臨也」



「もうシズちゃんの話なんか聞きたくないっ、近づかないで」



腕を振り払おうとするから、少しきつめに握ると
眉間に皺を寄せる目の前の男。


頬にぽろぽろと涙が落ちている。心臓が締め付けられた気がした。

こんなにも、俺の事を想ってくれていたのか。
罪悪感でいっぱいになる心、勘違いかもしれないけれど。






「ごめん、あれ嘘なんだよ」



「……………は?」





きょとんとさせ、首をかしげたその拍子に涙が零れ落ちる。



「今日、4月1日だろ? だから驚かせようと思って…」



意味が分からないと言いたいような顔をして、ポケットから携帯を取り出し
日付を確認し、顔が真っ赤になる臨也。


「〜〜〜〜〜っ! 何でそんな嘘つくんだよっ!!」



ギャーギャー喚いたと思ったら急に静かになり俯く。



「…? どうしたんだ?」



すると、掠れた小さい声でぼそぼそと呟く。


「ほんとに…っ、よかった……」



その言葉を聞いて静雄は、つい数十分前の自分を殴りたくなった。
こんな思いさせるんなら、言わないほうがよかった。



俺があいつを見つけるまで、あいつは一人でどう思っていただろう。
誰にも言わず何処にも行かずただただ歩いていたのか。


すごく寂しい思いをさせてしまったんだな、


「ごめんな、臨也」


そう耳元で囁きふわりと抱きしめる。
そして顎に手を添える。


「絶対許さないから」


目を真っ赤にさせて、睨む。
そんな姿すら愛おしくて。


「ごめん、……愛してる」


そう言って顎に手を添え、軽い口付けをすれば
耳まで赤くなった目の前の相手に







「毎日朝と夜、ちゅーしてくれたら……許す」



そんな事を言われて。
今すぐ押し倒したい衝動にかられつつも必死にそれを押さえつけ。



「いくらでもしてやるよ」



と言って、額にキスをした。

















※中々、状況説明が下手くそな文章です;
語彙が貧困なんです…(´・ω・`)

臨也も、静雄に甘いですねw

臨也が静雄の事で、悩んでたりするのがすっごく私的にかわいいですっ!

というか、朝晩一緒とかもう同s…(


お粗末さまでしたっ






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