※とっても短いです。
ゆるく昨年の「少女のその理想と妄想は相対するか?」の続きです。こちらをみていなくても問題ありません。





「おーいーかーわー!」
「!  泰葉ちゃん!」
「誕生日おめでとーう!!」


その瞬間、ぐちゃ、と音がして、視界が真っ暗になった。


「………」
「顔面ケーキ大成功だぜー!びっくりした?…あれ、及川?泣いてるの?嬉し泣き?やだなー!」
「…うん、全然違うけど、とりあえずありがとう…」


ピースサインではにかむ彼女に、笑いがこぼれたのは仕方ない。


「あーでももったいないことした。いただきます」
「え、ちょっと」


俺の頬からクリームをすくって、なんの躊躇もなく舐めてみせるその無邪気さに、ときめいたのも仕方のないことだ。





(…しかし、本当にやるとはね。顔面ケーキ)
(有言実行!わたしはやると言ったらやるよー)
(そうかい…楽しかった?)
(うん!及川がいてよかった!)
(!)

(ああ、また不覚にも…)



Happy birthday dear  Toru Oikawa!
2015.07.20


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