「素敵だと思う…!!!」


突然、興奮気味に泰葉が言った。


「…何がだ?」
「繋心さん!」
「なんだよ」
「だから、繋心さんって名前が!」


彼女の手元にあった裏紙には、俺の名前がいくつも書かれていた。なんだ、新手のプレイか。


「別に普通…ではねぇけど、そんな言うほどじゃ」
「だって繋ぐ心で繋心ですよ?かっこよすぎません?」
「いや言いすぎだろ…」
「烏養って名字も素敵!結婚したら烏養泰葉ですね!」
「そうだな…え」
「え?」




あなたの名字、ください。

(お前俺の嫁になる気か)
(だめですか?)
(…考えとく)


- ナノ -