03
そして、神様は約束通り、将をくれた。
将の帰る所が、俺の所しか無いようにして。
俺に永遠の命があるよに、将にも永遠の命をあたえて。
やっと手に入った。こんなに嬉しい事があるだろうか!!
嬉しすぎて1か月で壊してしまったが、また1から将を組み立てられると思うと、それでもいいと思った。
直した将は、俺しか見ないし、もう外へ逃げない。
本当に俺だけを愛しているようだ。
「右京、今度俺とお手玉しよう!作って」
ニッコリ笑って、座ったまま俺に抱きつく。
「いいよ、どっちが上手いか勝負ダ」
頭を撫でて、俺は将へキスをする。
将も嬉しそうに微笑む。
やっと手に入れた。
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狐が抱いた最後の果実
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