※名前変換無し
「アツヤくん、アツヤくん」
「…今は、士郎だよ」
「あ、えっ?ご、ごめんね、士郎くん!」
「なんてな」
「え?あ、アツ、ヤ、くん?」
「っるせぇんだよ、アイツと俺の区別もつかねぇのか?馬鹿だな、お前」
「だ、だってアツヤくんが士郎くんの真似するから、」
「それでも分かるモンじゃねぇのかよ?それでも俺のこと好きって言えんのか?」
「い、言えるもん!あたし、アツヤくんのこと、大好きだもん!」
「はっ、どうだか」
「だ、大好きだもん!愛してるもん!!」
「へー」
「あ、アツヤ、くんのことが、」
「なんだよ」
「アツヤくんのこと、が…」
「…?」
「……っう」
「え」
「…うわぁああんっ、大好きなんだからあああ!」
「なっ、おま、な、泣くことねぇだろ…」
「だって、うっ、アツヤくんが、ひっく、」
「わ、わかったから、ほら、早く泣き止め!」
「あたし、アツヤくんのこと、本当に好きなんだようっ…」
「…お、俺、だって」
「う…?」
「…っいいから早く泣き止め!」
泣き止んだら教えてやるよ!
「ううっ、そんなの、ずるいよ…!」
「ずるいのはどっちだ…」
***
アツヤくんわからない!きっと女の子に弱いんだろうな、お兄ちゃんと違って。
091211