※オロチ設定 「以上、なまえは政宗の援護としてその才を十分に活かすがいい」 「はぁ。…ってまた!?」 「喚くな凡愚め」 「いやだって司馬懿様…どう考えてもおかしいですって、」 古志城のとある一室にて遠呂智軍の切れ者三人と、おまけ的存在の魏の将のなまえが軍議に混ざっていた。切れ者三人とは石田三成、司馬懿、伊達政宗のことだ。机には竹簡や書物が広げられている。 私は三成さんの言葉をきいて思わず眉間にしわを寄せ、嫌そうな顔をして嫌そうな声まで出してしまった。でもそうなるのも無理は無いの。 「はっ何じゃその不細工な顔は。幾度もわしの側近として戦に出れるのだ、光栄に思わぬか」 「誰が不細工よ誰が!」 「今わしの目の前にいる不細工な顔をした女じゃ。自分だと分からぬのか?馬鹿め」 「はっ、はぁあ!!?」 口が達者で何処か偉そうなこの眼帯男。東の国の、日の本という国から来たと以前に言っていた。私が思うにこの男とは反りが合わない、いつも反発する。会う度に喧嘩を売られ、つい買ってしまう。その喧嘩を買う私も冷静さに欠けるけど。 私は本来なら魏の人間であり、常に曹丕様の援護をしていた。遠呂智軍に来てからも勿論曹丕様の側で働けると思っていた。ところがどっこい。何故か私は伊達政宗の援護を戦がある度に任されている。私はこの男が苦手なのに。 なんで? 「なまえ、座れ。話が進まぬ」 「す…すみません司馬懿様」 「相も変わらずよくそうでかい声を出せるもんじゃ」 「誰のせいよっあんたのせいよあんたの!」 「五月蝿いのだよ」 「ごめんなさい」 司馬懿様に怒られ三成さんにも叱られ、今日は厄日よ。最悪の日よ。これで曹丕様まで怒られたら私は絶対に泣くわね。でも私は悪く無い。これもみんな伊達政宗のせいよふざけるんじゃない…ってあんた鼻で笑ってんじゃねぇ!! 全力で睨むがこの男はそんな私の態度には目もくれず、竹簡に視線を移し軍司二人組と話し始めた。 む、無視!? 無視するつもり?!この男!私は貴方の側近であり援護役なの。この戦でどう行動すればいいか教えてよ。ねぇ、ちょっと。聞いてる?ちょっと! 「ねぇって「黙れ気が散る」 「ごめんなさい」 また三成さんに叱られた…っ。私はただこの憎き男に私の話を聞いてるか聞きたかっただけなのに…!くっ伊達政宗め!! 唇を噛み締め再度睨みつけると、奴の左目と視線が混じり合う。 「!」 なによ、 心の中で呟き睨んでいる目をさらに細めた。すると伊達政宗の口角はゆるりと釣り上がり、口を小さく開いた。 えっ、? 声は出さずに口の形だけ変えている。これは口パクだろう、何を伝えようとしているのか。奴の唇の形の変化を追った。 か め 馬鹿め。 馬鹿め、馬鹿…め? 「はぁあああ!!??」 「何度言えば分かる!耳元で喚くな!来い、お説教だな!」 「えぇっ、なんでぇえ!?三成さん本当にごめんなさい!いやでも私は悪くない…っもう!伊達の馬鹿ぁああああ!!」 「逃げるなっ」 なまえは泣きながら部屋を飛び出し三成は鉄扇を構えながらその後を追った。捕まったら三成に長々と説教をされるだろう。 「随分餓鬼だな」 「あぁなまえは見た通り餓鬼じゃな」 「否、あ奴の事では無いお前のことだ」 「…何が言いたい」 「好きな女に意地の悪いことしたがるなど餓鬼だと思ってな」 「な、貴様っ」 「フハハハハ!図星か!」 「違うわ馬鹿め!」 気づかぬ馬鹿共 (…おい、何をにやついているのじゃ。気持ちの悪い)(え!い、いやべっ別に?)(…司馬懿めっ、なまえに告げたな!) = = = = = == = = = アンケート三位夢 不器用な政宗 初めはこんなギャグになるつもりじゃなかったんだ。もっとほのぼのになるつもりだったんだ。 政宗は主人公が好きだけど、素直になれない+色々と子供な為、主人公に意地悪をしたがる。主人公は後から司馬懿から政宗が好意を寄せてると聞いて政宗を意識をし始める。 なんだか不器用という意味を履き違えてしまったみたいです。がっくし ← |