また逢う日まで






ぱた、と、音がした。

屋根から伝わった雨粒が、わたしの足元に落ちて、四方八方へ飛び散った。

儚い。

飛び散った雨粒の一片を見つめたまま、証書筒を握りしめる。

遠い。

最後に寄せ書きをした卒業アルバムの、中表紙の文字たちを思い起こしながら、目を閉じた。

友達。

君が書いた、たった二文字の言葉が、喉の奥に痞える。


「最後まで言えなかったなぁ……」


ふわりと舞うスカートの裾。

さらりと靡く淑やかな髪。

どれもが胸を締め付けるほどに愛おしかった。



愛しの君へ
 ──また逢う日まで









*****



前回に引き続きコラボ第二弾です。
こちらは文章を先に書きイラストをつけていただきました。
本当に最高です。

またコラボできたらな、と思っております。
ふぇおさんありがとうございました!!

またコラボ声かけお待ちしております。







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