ひろみ1:あれから二年が経ちました。精霊師学校高等部は今日、卒業式です。
ホワン1「ウニャ〜ウニャ…ウニャウニャ〜…!!」
葉月1「ホワン、泣かないの」
ホワン2「ニャ〜もう卒業ニャか…」
葉月2「まだ大学部あるけどね!」
ホワン3「大学部には四天王制度無いニャ〜!!」
葉月3「たまに遊びに来るから、ね?」
ホワン4「ウニャ〜!!葉月ー!!」
[ドア音]
生徒A1「安藤先輩、三笠先輩が呼んでるっスよ」
葉月4「はーい、じゃあ、ホワン、またね」
ホワン5「いつでも待ってるニャー!」
葉月5「うん、じゃあ」
[足音→ドア音]
ホワン6「…立派になったニャ…昔はおどおどしてたのに…今では誰にでも信頼されてるニャ…」
[ガヤフェードイン→足音[走]]
葉月6「優花ぁー!」
優花1「葉月、来たわね」
葉月7「高等部卒業だね…」
優花2「そうね、大学部もあるからいいじゃない」
葉月8「そうだけど…」
優花3「四天王になって良かったって最近思ってた」
葉月9「え?」
優花4「じゃなかったから、こんなに充実した生活、送ってなかったかもしれない」
葉月10「うん、そうだね」
優花5「だから本当にいい経験だったわ」
[足音]
拓巳1「そんな、しんみりしてていいの?卒業式終わったばっかだけど?」
葉月11「た…拓巳…!?どうしたの、その花びらまみれ」
拓巳2「死ぬ思いした…ただそれだけ」
優花6「逃げて来たのね、女子の集団から」
拓巳3「ん、そうだけど、あれを見ると葉月が女子に妬くかなって」
生徒B1「石井君!!お願い、花だけでも!!」
生徒C1「ちょっと!!石井君は私の花を受け取るのよ!!」
生徒D1「い、石井先輩は!!私のを!!」
[女子ガヤ]
朝姫1「…は、葉月のとこ行けねぇ…」
優花7「葉月、行ってやりなさい」
拓巳4「そのほうがいいかもね」
葉月12「う、うん!」
[足音]
生徒E1「拓巳〜!!三笠もこっちへ来いよ!!」
拓巳5「うん、今行く…優花は?」
優花8「私も行くわ…暇だし」
[足音]
ナレータ1:所変わって葉月は
葉月13「…相変わらずモテることで」
生徒D2「あ、安藤先輩!!」
朝姫2「葉月、怒ってるか?」
葉月14「ぜーんぜん!!怒ってないよ!!アハハハハ…」
朝姫3「ってなことで、葉月の怒りが来るので、この辺で」
生徒B2「エー!!石井君!!」
朝姫4「わりーな…葉月、行くぞ」
葉月15「あ、うん」
[足音]
ナレータ2:3-Fに朝姫と葉月が入ると教卓で寝ている先生がいた。
葉月16「先生」
ひろみ2「んにゃ?…あぁ、葉月ちゃんに朝姫君、相変わらず可愛いカップルね…」
朝姫5「可愛いって…」
ひろみ3「フフッ、それよりどうしたの?わざわざ教室に戻って来て」
葉月17「先生、三年間!!ありがとうございました!!」
ひろみ4「はい、どうしたしまして。立派になるんだよ!」
朝姫6「はい!」
葉月18「先生、さようなら!!また来ます!!」
ひろみ5「ええ、いつでも相談に乗るわ」
朝姫7「先生、またなっ!」
[足音]
ひろみ6:この三年間、笑ったり、泣いたり、怒ったり…様々なことがあった。彼女達は記憶に残るような生徒に…四天王になったか、それは、精霊師学校の歴史に語り継がれていく…。