純1
:あれからというもの…私は皆に強制された着物を着て内心ニヤニヤとしていたのだが。
瑞葵1
「純さん、口が緩んでるよ。気持ち悪い」
純2
「っっっなっ!?」
紫槞1
「珍しいですね、いつもは純さんが先手をとってるのに……今回は瑞葵さんが純さんに勝ってます」
黄乃1
「なんだろ〜?瑞葵君、純ちゃんがお気に入りなんだね〜?」
翠1
「ギャップが、有りすぎだからな純は」
瑞葵2
「翠は少し黙ろうか?」
翠2
「あ"ぁ?」
紫槞2
「こ、此処は電車の中ですからね!?し、静かに喧嘩してください」
橙果1
「喧嘩の時点で静かにならないよ?」
紫槞3
「う゛…珍しく橙果さんにつっこまれた……」
純3
「皆、少し頭を冷やそうか?」
(SE:風)
橙果2
「うん…わかったよ、純ちゃん」
BGM:ゆったりした曲
翠3
「それにしても、橙果。何故特急電車じゃなくて普通列車なんだ?」
橙果3
「え?あ、あはははは…」
純4
「橙果…いきなり冷や汗が溢れてるぞ」
橙果4
「そ、そんなこと無いよっ!大丈夫だよ!桃太郎がお爺さんやお婆さんにきびだんごを貰うくらいのストック並に大丈夫だよ!」
黄乃2
「んー?物語では、お婆さんが…」
紫槞4
「黄乃さん。話を掘り下げないで下さい」
瑞葵3
「橙果、調べてないの?…山の場所」
(BGM:F.o)
橙果5
「へ!?な、なんで…?」
翠4
「まじかよ、調べてないのかよ!」
瑞葵4
「一言言うけど、橙果の大丈夫は大丈夫じゃないからね。皆で実際に足に着いてから詳しく調べようとしたんじゃないの?」
橙果6
「わぁー、瑞葵君が意地悪だ〜!…ていうか、何でそういう人の癖を泥棒のように嗅ぎ回るかなぁ」
翠5
「…いや、橙果…そんなことより。…これからどうするんだ?とりあえず電車から降りた方がいいんじゃないか?」
瑞葵5
「電車代が勿体ないけど?」
翠6
「…知らない土地で、しかも北の方面なんか知らねーぞ、ただでさえ、バカでかいんだぞ…北海道は」
純5
「まぁ、確かにな…。地図誰か持ってきてるか?」
黄乃3
「あ!それなら…黄乃が案内しますよ〜」
橙果7
「へ!?黄乃ちゃんが!」
黄乃4
「はい〜!」
紫槞5
「……ちょっと心配です」