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気が付けば、彼女が隣に居る事が当たり前になっていた。
いつも側にいてくれて、微笑んでくれるのが当たり前だと思っていた。

気が付けば、彼女に近づきたいと思っている自分がいた。
もっと彼女が知りたくて、触れてみたいって思ったんだ。

けれど、その都度これ以上近付いてはまずいと、何かが耳元で囁く。これ以上踏み込むなと訴えるのだ。

こんなにも近くに居るのに、俺は君に、近づく事さえできない。

こんなにも近くに居るのに、君に触れる事すら、出来ない。


大事に大事に
(触れれば、きっと何かが壊れてしまうから、)



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