「おはようございます」
『あ…はい、おはようございます。………じゃなくて、なんでトキヤが居るの』
「居てはいけませんか?」
『ダメだよ。どう考えてもダメしか答えはないよ』
起きると、なぜか目の前にトキヤの顔があった。最初は夢かと思ったけど、どうやら違うらしい。ていうか、なぜ女子寮に居るんだ。こんな朝早くに。とりあえず、ベッドから起き上がる。
「ああ、朝食は既にできています。早く顔を洗って来て下さい」
『なんでだろ…寮生活をしてるのに家に居るみたいだよ私』
オカンなトキヤに促されながら、私は顔を洗った。もう何も言わないでおこう。ていうか、こんなことして学園長はトキヤを怒らないの?
「そういえば、シャンプーが切れそうでしたので、付け足しておきました」
『あー、そうでぇぇえええええええええ!?』
彼の前では、非常識も常識になるらしい。
prev next
back