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こんにちは。今日は1日お休みを頂けるということで、とりあえずこちらの世界のテレビを楽しんでます。






『うわ、踊ってる…っ!テレビで!スターリッシュが!!踊ってる!!!てか映ってるとか…!』






なんなんだろう、この天国は。すごい。もう私毎日が休みでもいい。うはうはしたい。






『うわぁあぁあ!やばい!!なに今の翔くん!かわいすぎたよ!?』

「なに叫んでるの」

『………なんでナチュラルに乙女の部屋ノックなしで入って来てるの、藍ちゃん』

「?名前は乙女なの?」

『うっわ、そこ純粋な目で聞いちゃうんだねこんちくしょう!』






藍ちゃんがきょとん、とした目で、更には首を傾げて聞いてきた。可愛いな。セリフがあんなんじゃなかったら鼻血出して死んでたよ。





『藍ちゃんから来るなんて珍しいね。どうしたの?』

「………別に、」






うん?んんんんん!?別に、って、え?なんで黙るの!?普通のこと聞いただけだよね、私!?

しーんとした部屋の中、聞こえてくるのはちょうどインタビューを受けてる音也の声だけ。明るい声だから、この雰囲気の中だとアウェーな感じになってしまっている。一体私が何をしたと言うのか。いや、何もしてないからだろうけどさ。






「名前は、」

『え、うん?』

「…帰りたいと、思わないの」

『…………』






え、なにこれ。私帰されようとしている…?いやそんなまさか!だってあんなにきゃっきゃうふふしたじゃん。藍ちゃんとは一生の友達だって公言し 「てないから」 デスヨネー。

てかなんで私の心読めるんだろう。藍ちゃんそんなスペックも取り揃えてるのかな?なんて考えてたら、ばか、と藍ちゃんから飛んできました。もう言葉の暴力オンパレード。でもなんでそんなこと急に聞いてきたんだろう?帰りたい、かー。でもこんな経験もう二度と無いだろうし、どうせ帰る手段も無いのに闇雲に調べても体力の無駄じゃん。私そんなに要領良くないし。






「ほんっと頭悪いよね」

『そこは本当にごめんなさい!?』

「はぁ…。もういいよ、キミに聞いたのが悪かったんだろうし」

『乙女の部屋にノックなしで入った挙句、暴言ですか』

「?乙女…?」

『もういーよそのくだりはっ!!』






なんだよなんだよ!私だって乙女なんだから!いつの日か見返してやるぅうぅう。






「じゃあ、ボクは戻るから」

『え!?もう戻るの!?』

「……驚くところ?」

『驚くっていうか寂しいんだよー。藍ちゃん会いたいのになかなか会えないし。部屋行ってもいないんだもん』

「…キミこそアイドルの部屋に無断で入るのやめるべきだよ」






ちぇー。無断とは言え、久しぶりに藍ちゃんに会えて嬉しかったのになあ。無断で部屋に入って来たとは言え。それにしても納得いかない。藍ちゃんは何を言いたかったんだろう。何を聞きたかったんだろう。私に答えて欲しかったことってなんだった?なんで、途中でやめたの?






『ぅ藍ちゃん!!!!』

「!?ちょ、急に抱き着くなんてありえないんだけど?」






藍ちゃんのほっそい腰に腕を回して、藍ちゃんに抱きついた。なんたってこんなにあったかいんだ。ちゃんと、藍ちゃんはここにいる。彼には届いてるだろうか。春ちゃんと出会って、みんなと出会って、何か変わってたら良い。もちろん良い方向で!せっかくこっちの世界にきたんだから、藍ちゃんの成長見届けず何をしようと言うのか!?もちろん、帰りたい気持ちもある。私のいた世界で、私はどうなってるかっていこともすごく気になる。それでも、






『藍ちゃん大好きだよ!!』

「何それ。聞いてないんだけど」

『反応がドライ!!でもいいよーっだ!』






その後、私が余程ひどい顔で笑っていたのか。藍ちゃんからパンチが飛んできた。






(ロケットパンチは痛かった)



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