君と、私と、 | ナノ




「いい気味だなあ、小娘。」

『あ、外茂枝!』

「しばくぞ。」

『ごめんって。とりあえずさ、わたしの今の状況分かってる?』

「ああ、分かっているとも。料理されそうだな。あの妖怪は素材の選び方からして違う。」

『何それわたしが悪いってこと?ちょっと。』

「間違ったことは言っていない。俺は高みの見物でもしておこう。暇つぶしにでもな。」

『えー!助けてくれても…っ!』

「何を言う。お前のことは、俺に関係無かろう?」

『…………。そうだね。ごめんね。』

「ぁ、ああ!そうだ、そうだとも!」


《さぁて、若い娘の肉は美味かろうのぉ。ひひひっ》



(寂しい、だなんて)




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