企画 | ナノ
『ん……あ、』

「ようやく起きたの」





目が覚めて、上体を起こす。どうやら応接室らしく、わたしはソファーで寝てたらしい。わたしの上には学ランがあった。





『雲雀さん…』





あれは夢だったらしく、雲雀さんの反応からして結構寝てたみたい。雲雀さんにお礼を言いながら学ランを返す。その際にじーっと見ていたのがばれて、「何」と聞かれた。





『いや…なんでもないです』

「……はぁ」

『た、ため息!?』

「君、夢でも見てたの?」

『え?あ、いや…まぁ』

「ふーん…」

『?』





それを聞いた雲雀さんの口角が上がったことに疑問が生まれる。夢って言ってもなんかよく分からない夢だったけどね。
そんなことを考えてたら、雲雀さんが椅子から立ち上がっていた。わたしを見る雲雀さんに危機感を抱いて後退する。雲雀さんが進んだらわたしも下がる。





「なんで逃げるの」

『いや危険信号が…』

「………まぁ、もう無理だけどね」





その意味が分からなかったけど、背中に何かが当たったことですぐに分かった。壁だ……。トン、と当たった壁に雲雀さんが手をつく。
やばいよもうダメじゃん。夢の中では助けてくれたのに…!かっこよかったのに意外とコスプレ似合ってたのに!
とか思ってたら雲雀さんの顔が近づいてきた。ギュッと目をつぶると、口を塞がれた。





『ん………!』





息を止めて、何もかもに力が入ってたから、雲雀さんが一回離れて耳たぶを舐めた。ちょっと力が抜けて「ひゃ!」と声が出る。素早く口を塞いだ雲雀さんに、今度は舌まで入れられた。





『ん、ふ…!』





息苦しくなって逃げようとしたら、また捕まえられた。壁に背を預けてたわたしは、ひざが曲がってずるずると座り込む。完全に座り込んだ時、雲雀さんに耳打ちされた。





「僕の名前、呼んでたよ」

『っ………!?』





一気に赤面したわたしに、雲雀さんは少し笑ってキスをした。今度は優しく、ゆっくり。それに応えたわたしに満足したのか、雲雀さんは微笑んでた。









下 END





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これで終わりになります。

なんかいろいろ
グダグダですみません( ̄▽ ̄;)

これからは
エロ寄りにしようかなーなんて。

野次は聞こえますが
そんなの無視します。


……すみません、
無視はしません。

では、リクエストも
受け付けてますので
どしどし投稿しちゃってください!