依鈴
依鈴(いすず)
冷泉家の女中。膝まである黒髪に、淀んだグレー混じりの瞳。陰鬱な印象。貞子みたいな。
分家の人間で、当代当主の閑を狂愛している。閑そのものを崇拝しているわけではなく、『当主』である閑を愛している。しかし閑が当主であるべきであり、当主として完璧であるべきだと固く信じ切っているところから、『当主』のみを見ているというわけではない。
依鈴の中では、閑＝当主、絶対者。
都との婚姻に納得がいかない。血の近いあるべき婚約者と閑の婚姻を望んでいるが、他家の都を娶るくらいなら自分が妻になりたかったと思っている。
<< >>
