中央司令部、マスタング隊の執務室では今日も楽しそう?な声が聞こえる。
「うるさいっ!またか?!私用に電話を使うな!」
「そういうなって、ロイー♪」
「あぁあ、わかったから…仕事しろ、仕事」
ヒューズの私用電話にあきれるロイは、はぁと溜息をつき仕事を続行した。
「お、大佐いたいた。」
エドが執務室に入ってきた。
「ん?鋼の…どうした?」
「あら、エドワード君。どうしたの?」
ロイとホークアイが反応し、エドを迎えた。
「実はさ・・・・」
エドはホムンクルスなどの情報についていろいろをロイに伝えている。
「ふむ…。」
ロイは頷き真剣であった。
「エドワードエルリックゥウー!!」
ドバーンという効果音が似合う登場のしかたをしたアームストロングであった。
「おわっ!少佐っ!」
ビックリしたエドが後ずさる。
「話は聞きましたぞ。情報を聞いて描いてみたものです」
すっといく枚かの紙を出すアームストロング。
いつ見ても、素晴らしい似顔絵術である。
「おおぉお・・・すげぇ・・・。」
みな、似顔絵術に感動しているがアームストロングは少し申し訳なさそうに・・・
「しかしですな…ほかにもいるはずなのですが・・・私には」
「いやっ、大丈夫!少佐、ありがとう!」
エドがにこにこと笑う。
「この俺にも、少しは相談してくれれば良いのにな、アームストロング少佐。」
執務室にいた全員が声のする方へ向いた。
「フェザス大将?!」
「やぁ、元気か?」
さわやかな笑顔で片手をあげて入ってくるフェザス。
「似顔絵術はアームストロング少佐だけじゃないって」
バッとフェザスが描いた、似顔絵が出てきた。
(「大将すげぇええええぇっ!!!!!!!」)
そこにいた全員が感動していた。
とくに、驚いたのはアームストロングだった。
「た、大将?!何で今まで隠していたのですかっ?!」
「はい??」
「我輩と、同じなんて・・・!感動ですっ!」
ぶわっっと涙を流すアームストロング。
「ははは。そういう意味でか?」
にこにこ笑うフェザス。
アームストロングにこんな対応するのは彼だけである。
ピクリと動くロイ。
(「少佐とフェザスが同じ?ふっ、絵がうまいだけだ」)
「それから、フェザス大将。我輩とおそろいの、下まつ毛…感動です!」
ぶわっが増すアームストロングである。
「お、本当だ。そういえばそうだな!」
見せてくれーとアームストロングの服をぐいっと引っ張り顔を近づけるフェザス。
(「っあぁああああああ!!!!!」)
ロイの心の声は言葉になっていない。
まさかの、フェザスの行動にロイは硬直している。
「た、大将?!何をっ?」
頬染めるアームストロング。
「アームストロング少佐のしたまつ毛って可愛いんだな!」
さらに、染めるアームストロングであった。
(「大将の可愛さは異常である。」)
アームストロングは少しロイに勝った気がした。
しかし、このあとロイに色々言われたとか・・・
bkm