まだ眠いんだけど
軍人の朝は早い。


今日もロイは早くから執務室で仕事をしていた。




「あ、おはようございます。大佐」



入ってきたのはホークアイ中尉だった
いつも、一番最初は中尉がいるのに今日の先客がロイだったので
驚いていた。


「やぁ、中尉。おはよう。」


仕事を片付けている。
いつもとなく真剣に。




続々と部下たちがそろってきた。


「おはよーございます、大佐ぁ!」


ハボックが入ってきてブレダ、ファルマンと入ってきた。




「え、・・・大佐ぁ?!」



皆、やはり驚いているようだ。




まぁ、それも・・・そのはず。
ロイは家に戻らず、残業していたのだ。




コンコン、ガチャッ




「邪魔するぞ、マスタング。」



そこへ、ウィルダ中将が入ってきた。

ウィルダはフェザスの部下だ。



「あ、ウィルダ中将?!」



「あれ、・・・・大将?いないのか?」



「フェザスが?…いないんですか?」



「あぁ、いないんだよな…何時もならいるんだけど…。」


頭をかきながら困っているウィルダ。




「あ、もしかして…。私に心当たりがあるんで、探してきます。」



「お、そうか!じゃあ、頼む!」


そう言うと、ウィルダは出て行った。




「ちょっと、出てくる。」




ロイはコートを持ち立ち上がった。



「別に構いませんが、大佐…少し休んできてください。」



ホークアイはロイの残業に気付いたようで、声をかけた。





ロイは自分の家へ向かった。



ガチャリ。



やはり、鍵が開いている。






「……フェザス。」



寝室の方へ向かうロイ。



白いシーツから白い足が見えている。




フェザスだ。






「…フェザス、起きろ、朝だ。」



ロイはフェザスに近づく。



軍人とは思えないほど綺麗なフェザスと足、手、顔を出している。



「……。」



シーツにくるまっているフェザスは一瞬女に見える。




「…フェザス、起きないとキスするぞ?」



ロイは耳元で囁いたが、フェザスは反応がない。



「ほう、起きないということは、しても良いんだな?」



そう言ってロイはフェザスの唇に触れるだけのキスをした。



「……起きろ、フェザス。」


ゆさゆさと体をゆする。


「ふにゃぁ〜…」


フェザスは謎の声を発した。



「フェザス…起きないか?」



ロイがフェザスの使っている白いシーツをめくり入ろうとした。



ワイシャツがはだけていて、すごく色っぽいフェザス。



「…私を誘っているの・・




ぎゅぅっ




…か??」




フェザスは寝ぼけているのか、入ってきたロイを
抱き枕と間違えたのか抱きしめた。


「フェザス?!」


驚くも、いつもと違うフェザスの一面を見れて微笑むロイ。


「さぁ、そろそろ起きろ。」



先ほどとは違い長いキスをおみまいした。


「ふにゃぁ〜…う、うぅん?・・・・ううううぅうんっ!!!!」


フェザスが苦しそうにもがく。


「っは…んっ…んんっ、…ぷはっ」


ようやく、口をはなしたロイ。



「おはよう、フェザス」


優しく微笑むロイ。


「っな…ロイ!?…今、さっき・・・!!!」


真っ赤になるフェザス。


「早く起きないからだ。」


いたずらに笑い、今度は額にキスを落とした。


「・・・・・ふにゃ〜〜。」


フェザスはまた、眠りだしていた…。



「フェザス…お前は、…」


また、長いキス攻撃をするロイ。



「んんんんっ!!!…んっ、…っろ…」



すぐに唇をはなす


「起きろ。」



「俺は、まら・・・・眠いんだよ…」


ぼけーっとした顔で言う。


どこか色気があるフェザスにロイがこれ以上耐えられるわけもなく、



「もう、我慢できん!!!」






フェザスはロイに美味しくいただかれたとか。



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bkm
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