・捏造来神時代
めんどくさい。
でも昼代浮くし、出来立ての食事を摂れるから授業としてはなかなか有意義な方だと思うし今作っているものが俺らの昼飯だと考えれば真剣にもなる。
毎日購買だといい加減飽きてくるんだよなぁ、俺パンよりご飯派だし。
「二人も妹居るんだから作ってもらえばいいじゃないか」
「新羅その冗談つまんない」
「お前…妹居たのか…」
ドタチンは可哀想だな(妹が)とか言い出すけどいやちょっと待ってどう考えても俺が可哀想だからね大体うちの妹達がどんなんだか知らないからそんな事言うんだろ!
もういいや、飽きちゃった。どうせうちの班はドタチン居るから食べれるものが出来るだろう(寧ろ調理実習で食べらんないものが出来ることはまずない)からシズちゃんをからかいに行くことに決めた。あ、でも包丁持ってたら怖いなー、なんて。
「…何これ」
「何だお前自分の班行けよ」
いやだって驚くでしょ、何この完璧な布陣、もうあとは食べるだけです!みたいな。ご丁寧に使った調理器具は全部片付けられてるし。俺としてはもっとこう、シズちゃんのせいでカオスな惨状になってるのを期待してたのに。
「平和島が全部やってくれたからね、俺達洗い物だけだよー」
「るせぇ、お前ら危なっかしいんだよ」
食ったもん片付けるくらいしろよ、と言うシズちゃんに勿論!と応えるクラスメイト達を見て平和島君は良いお母さんになるね、なんて先生が笑ってる。
何とも言えない気持ちになりながらシズちゃんが作ったと思われる肉じゃがを手で摘まんだら箸使えって怒られた。
必殺家庭料理
(一撃必殺!)
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